かさぱのすとちぱの
雑 記(Private log)



家長私的記録、夢中暦200209.19

 今月は連休が2週続く上に、酷暑も突然のように終了したようなので、模型製作にはうってつけの時期である(ただし仕事の都合でそうも言ってはいられなくなっているが。。。F○ck it!)。

 去る日曜日、私は昼までぐっすり寝た後、「とにかくヒマなのでどこかへ行こう」ということになりJR市川駅まで出たものの、「どこへ行くか」がまとまらず、「我々が行ったことのない場所で、しかも交通費100円台(!)で行ける駅」を探した結果、「下総中山(しもうさなかやま)」に決定(市川駅から片道\150)。
 この千葉県、それも市川・船橋エリアの住民でなければ耳にすることもないであろう、マニアックな「下総中山」という駅は、市川駅から千葉方面へ2つ先なのだが、「法華経寺(日蓮宗の大本山らしい。「ホケキョウジ・ドットコム」ってのもスゴイな)」があるということ以外には、細君をはじめとする地元の民でも「ソレ以外になにも」思い浮かぶことのないという所である。
 しかし「to boldly go where no one has gone before (TM)=人類未踏の宇宙を勇敢に航海する」ことをモットーにしている私は、「なんにもないよ〜」とフテブテシイ細君を連れて、遂にその地に降り立ったのである!(←タイソウな表現で書いてしまった上に、地元住民には大変申し訳ないが、わざわざ行くべき必要があるとは言い難いということを、最初にお断りしておこう)

 駅前には大型スーパーが2つ並んでおり意外だった(←失礼)が、「それしかない」ということで有名な(!)お寺へ行ってみた。私は檀家でも信者でもないので詳しいことは不勉強だが、何件もの小さな寺の集合体で構成されている「お寺のデパート」である(比叡山延暦寺のようなスタイルだ)。信者はとりあえずここに来れば、「どこの檀家になるか選ぶ」ことが出来るようである。また、なぜかいきなり「蒋介石総統閣下之銅像」なるものが鎮座しているのには、大いに驚いた(なぜ蒋介石??詳しい経緯は不明)。緑の豊な、意外にも敷地面積の大きなお寺であった。

 さてお寺で一番楽しみなのが、「参道の商店で『なんじゃこりゃグッズ』を見つける」ことだ(と思っている)が、ここの参道にもやはり、古〜〜〜くからやっているのであろう商店が軒を連ねている。残念ながら(?)とりわけ珍妙な店は見つからなかったが、みやげもの店店頭にあった古い形式のガチャガチャマシーン(ベンダー)のハリガミは心和むモノであった。中の商品(デフォルメされた「世界のマシンガン」だかなんだか、そーゆー「トホホ」だったのが)がすでに空っぽになったソレには、「売切れ中」でも「品切れ中」でもないハリガミが付いていた。

  「おしまい」

 。。。必死の形相でガチャガチャ回し、或いは高値でレアアイテムなどやり取りしている「物欲爆発・お金の亡者」なオタクな姿を、恒常的に目にしている我々にとっては、身につまされるような「ほんわかムード」に圧倒されつつ、「なんともはや」という感想とともに参道を歩き続けていると、ある古い和菓子店(ありがちありがち)の店頭看板に、「せんべい」「ようかん」の文字などと並んで、「カフェオレ大福」なるキッカイな単語が書いてあるのを発見(!)。「これは!?食べてみねばなるまい!」という直感で店に入り購入。ごく普通の大福餅の中の餡がコーヒー味になっており、生クリームが一緒に注入されているのだ。

。。。。。。。。。ウマい!!(越前屋俵太風に)

 その後参道を抜けて再び駅前へ。スーパーの催し物会場で古書市が開かれていたので物色。。。結果、、、散財(「フィンランドの昔話」なる昭和40年代の本は逸品! その他スウェーデン軍のセンチュリオンMk.IIIの写真の載っている古いPANZER誌やら、C.ブロンソン主演「マグナム・コップ(吹替えは当然大塚周雄だ!)」のDVDやら、なぜかkinki kidsの古い(若い若い)ブロマイドやら)。

 「なにもないところで、なにかを見つける」「行きそうで行かない(或いは、誰も行こうなんて思ったこともない)ところに行く」というのは、知識や情報が増えるとか、その人の人生の損得とかいうことに大きな意味や影響もあるだろうが、もっと単純に言って、「面白い」。
 「フィンランド?ラップランドだなんて、いったい何があるというんだね??」とは、しばしばよく質問される言葉なのだが、いつも「『なにもない』というところがいいんです」と答えているのはそのためである(当サイトで有象無象を紹介している通り、もちろん実際は『なにもない』ことはない)。
 真冬の「なにもない」ラップランドで、久しぶりに「オーロラ」を観て、「犬ゾリ」で大雪原を駆け巡りたい、と切望している今日この頃である。。。(か)



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