かさぱのすとちぱの
雑 記(Private log)



家長私的記録、夢中暦200206.19

 これから書くのは、初めて渡芬したとき以来ワタシが個人的に気になっていたものの、公言するとフィンランドという国の品位を疑われかねないので封印していた、ある事実に関する話題である。
 今回はフィンランドの「タンツボ」と「手バナ」について書いておきたいと思う(!)。ゼリーやトロロなど食べておられるまっ最中の方には、特に読んでいただきたくない文章である(尾篭な話で申し訳ない。。)。

 わざわざ封印していたことを書こうとするきっかけは、しばしばお邪魔しているフィンランド情報満載サイト:「Hello,from HELSINKI!」のBBSにて先日、フィンランド在住の方が「メトロ(ヘルシンキ地下鉄)ホームのベンチに座っていた子供達が、唾の飛ばし合いをしていた。なげかわしや」という内容の書き込みがあったことである。
 おりしも先月渡芬した際に、ユヴァスキュラのバス停でバスを待っていると、ベンチに腰掛けた15〜6才ぐらいの少年が、ガールフレンドを隣に座らせて「ぷっ。。。ぷっ!」と、車道の端に向かって唾を吐いていたのである。
 ワタシとちぱは思わず、「きったないやっちゃのぉっ!!」と聞こえよがしに話していたのだが、当然そんな日本語が通じるわけはなく(ワタシのは関西弁だったから、ひょっとしたら通じていたかも(笑))、その後も唾を吐き続けていた。 彼らの乗るバスが来るまで、「吐き続けないと死んでしまう」ぐらい吐き続けていたのである(!)。 ガールフレンドの方も「あんた、やめなさいよぉ」といったことを彼氏に話し掛けていたようだが(推測)、彼氏に聞く耳はなかった。 ここで誤解を招いてはいけないので、またフィンランドの品位に対する印象を守るために言っておかなくてはならないが、そこまで下品な「唾吐き野郎」を見たのはそれが初めてのことであり、(日本とは比べ物にならないぐらい)国全体がいたって清潔なところなのである。

 先のBBSの書き込みに対して、ワタシも同じような光景を見たことと、1995年の発渡芬時に、生まれて初めて「タンツボ」なるものをヘルシンキで見たこと、そして芬蘭映画「ウィンターウォー(冬戦争)」の劇中、「手バナ」を思い切り飛ばす兵士がいたことなどを書いた。
 どうも在芬の方も渡芬経験のある方も、かの国に「痰(唾)を吐く若者」「手バナを飛ばす人」がいることには思うところがあった方が多かったらしく、図らずも意外な「タンツボツリー」が出来てしまった(管理人のnaoさん、下品なツリーを作って申し訳ない。。)。「乾燥するからか、親の育て方にもよるものか、いずれにしてもウチの息子にはああいう風になって欲しくない」という、現地の日本人お母様も居られる。

 ところでワタシが見た「タンツボ」というのは、もはや記憶の片隅にしか残っていないのだが、1995年の冬、ヘルシンキ中央駅の構内の柱のそばに設置してあった、陶器の傘立てのようなものだったように思う。「なんだこのツボは?」と覗き込んだら「。。。。(!!)」だったのだと思う(このあたりで、なぜ記憶から抹消してしまったかご想像いただけるんではないかと思う。。)。 確かに痰や唾を吐く人を目にすることはあったので、「寒くて乾燥するこの国では、こういうものを設置しておかなくちゃならんのか」と思っていたが、その後の渡芬ではそれ以降、駅でもどこでも目にしていない。「もうタンツボなんて置かなくてもいいだろう」というぐらいに社会的マナーが向上したということだろうか。
 「手バナ」の方は、街中で飛ばす人は見たことがないのだが、なんでもフィンランドのサッカーチームには、「手バナ」をそりゃ見事に飛ばす、美人サッカー選手(つまり♀!)がいるそうである。 おりしもW杯開催中だが、フィンランド代表チームが日本でブレイクするときは、「手バナ」もブレイクするのではないかと危惧している(!!)。
 日本で痰や唾を吐くと言えば、「品のないオッサン」の行為として目にするところだが(いや、若者にもそういうのはいるが、あれも「年輪の行かぬオッサン」なんである)、フィンランドでの目撃例はBBSによると、どうも「生意気盛りの子ども」に多いようなのである。 国のいずれを問わず、子どもに対する親の育て方というのは難しいもののようだ、と、柄にもなく感じてしまったのだった。。

 芬蘭の少年達にはまだこれから先、「sisu」と「恥」の精神を学んで欲しいと思うが、日本の「品のないオッサン」と「品のないジジイ」には失望させられることが最近多い! 電車のシートに脚を思い切り広げて座っていたり、大きな声でしゃべっていたり(携帯電話で大きな声を出しているのは、若者よりむしろオッサンどもが多い!)、そもそも中途半端に隣の人と間隔を開けて座っているので、本来座れる人数を減らしていたり。。。「BMK運動(ベスト・マナー・向上。。。KはコージョーのKかよっ!)」の京成電鉄はどない思ぅとんねん!!

 。。。結局いつのまにかまたしても「本末転倒お怒りモード」で書いてしまった。。。 (か)




家長私的記録、夢中暦200206.15

 本来書こうと思っていたフィンランドネタもあるのだが、特撮ファンにとってはサッカーW杯どころではない緊急事態発生のため、以下の駄文をご容赦いただきたい。

 緊急事態とはなんのことはない、「ウルトラマンコスモス」の主役俳優逮捕とその顛末の一件である。この事件がもたらしている、「公式ホームページの即時閉鎖」「有無を言わさぬ放送の打ち切り(最終話まで撮影が終わっているにも拘わらず)」や「関連商品(おもちゃ、文具、菓子、パンその他)の撤去」などについては大きな波紋を広げているので、それに輪をかけて騒ぎ立てるのが私の趣旨ではない。

 事件の詳細についてはここでは敢えて触れないが、今回の一件というのは、そもそも「ひとの現金を盗った」男性を捕まえた「俳優」が、「警察には突き出さないので、盗んだ金と(オレが勝手に決めた)慰謝料を払え」と迫り、ついでに暴行も加えたという事件である。
 事件は2000年9月に起きたという。なぜ今ごろ(「俳優」氏が番組の主役を張るようになった今)になって、「盗人を捕まえて暴行を加えた被害者」が「暴行と恐喝の加害者」として逮捕されたのかも疑問だし(多分に「盗人であるところの被害者」による陰謀の臭いが否めない)、結果としては「被害者」も「加害者」もどっちもどっちなことになっているので、私としてもどちらを弁護する気にもなれない(しかし自分がもし「盗人」を捕まえたら、「弟の友人ということでもあるし。。」と警察に突き出さず、そして決して暴行を加えたり脅したりしないかと聞かれたら、正直なところ自信はない)。

 むしろ私が憤慨しているのは、複数の新聞で見かけた「ウルトラマン逮捕」という見出し文句である。
 思わず吹き出してしまったが、これは「オトナ」が単に興味本位で書いたとしか思えない見出しと記事の書き方なのである。完全に「こども」がどう見るかなんてことは眼中にあらずだ。そもそも語法として、「ウルトラマン」というのは「ウルトラマンシリーズ全般の呼称」または「初代ウルトラマンそのひと」のことを指すのであって、今回の一件は「ウルトラマンコスモス」に関する問題である。あまつさえ、「コスモス」=春野ムサシ隊員が逮捕されたわけでもない。
 事実、この報道を見たこどもの中には「コスモスは実は悪いヤツだったのか」「ムサシ隊員がそんなことするはずがない!」ということで喧嘩になっているとも聞く。
 最も涙を誘ったのは、あるこの事件に対する意見板(特設BBS)で見た、あるこどものお母さんの書き込みである。  そのお子さんは、「コスモスが悪いことするはずがない!警察はなんてヤツらだ!警察をやっつけろ!」と癇癪を起こしていたのだが、ひとしきり怒った後で、「謝るだけじゃダメなの?ボクもムサシと一緒に警察に謝りに行く!」と言い出したそうだ。
 「ウルトラマン」はこどもにとって、いやオトナにとっても、「正義の味方」=「そうはいかない現実社会へのアンチテーゼ(「きれいごと」の一言で片付けられることの多い)」だと思う(だから故に、以前「仮面ライダー龍騎」について私は怒ったのである)。特に幼少期に見たウルトラマンが、どれほど大きな教育的影響力があるのか、オトナ達には理解出来ていない人が多いようだ(これには今回、図らずも逮捕されてしまった「俳優」や、打ち切りを決定した製作側と放送局の中にも居ると思う)。安易に放送中止にして喜ぶのは、撤去回収されたグッズを高値で売る「卑しいオトナども」だけである。
 また「俳優」には、「ウルトラマン」という役の重大さを、「役を受ける前に」もう一度よく認識してもらいたかった。この案件についての私の主張はここまでとしたい。これ以上追求するつもりもない。あとは8月公開予定だった映画版の予定通りの公開と、TVの放送再開を願うばかりである。

 来週こそはフィンランドネタ、「フィンランドのタンツボ」についての話題を書く予定です(これはまたえらいネタや。。(笑))(か)



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