それは我々の前に忽然と姿を現した! 「蝋人形美術館&メキシコ館」! 常識では考えられない単語の脈略だ。 そして入館受付からいきなり、我々探検隊は、圧倒された。 立て板に水、笑顔をまったく崩さない女性の案内! 長い歴史を持つ、この常軌を逸した空間の中で 何度繰り返されてきたかわからないプロのガイダンス。 どうしても堪え切れぬ笑いに、隊長の足は早くも崩れる! なかがわ隊員が勇敢にも先導して歩を進めるが、 古今東西の歴史上の人物や俳優たちが、次々と我々を襲う! しかし原住民に撮影を禁止されてしまったため、 残念ながらその内部の様子を紹介することができない! 彼らが「ショーゾーケン」と呼ぶ神の怒りを恐れているのだ。 戦国武将や、なぜか浅草浅草寺前に立つ西郷隆盛と勝海舟、 昭和天皇一家にマイケル・ジャクソン、ミスター・スポック、 リンダ・ブレアにマハトマ・ガンジー、イエスと十二使徒・・・!! その中に唯一、見知らぬ顔の蝋人形があった。 と、マクノスケ隊員が叫んだ 「同じ顔だぁ〜!」 振り向くとその蝋人形と同じ顔、「館長」そのひとが立っていた! 「館長」は生きていることが楽しくて仕方がないといった、笑顔だ! |
時間と空間の狭間に横たわる 無限の領域! 全員、必死に笑いを堪えていたために疲労困憊だ。 甘く見ていた我々の敗北と言えるだろう。 隊長は完全に撃沈されてしまっている。 ジープで移動中に発見した事だが、なんとこの周辺一帯は 我々の日常や常識とはかけ離れた、恐るべき 「ゾーン」 だったのだ! これから我々が向かうサボテン・オンリーの公園のほか、 南米の古代文明や宇宙科学の博物館、亀しかいない水族館、 キャンディ・キャンディやエミール・ガレに特科した美術館、 昭和レトロとドイツ軍のオートバイが混在する博物館、 某新興宗教団体の巨大要塞、ワニとバナナのテーマパーク、 その他、我々の想像を絶する名称の看板が屹立していた! すなわち、各界の専門家がここに集まっていることを意味している。 ここ伊豆高原一帯に来れば世界、地球の−−−いや 宇宙のすべてがわかる と言っても過言ではない!! |