夢中暦200412.22
【2004年9月19日に挙行した「ノンマルトと恐怖のルート87探検隊」の記録(後編)です。以後、田中信夫氏の声でお読みください】
魔境、伊豆高原!
想像を絶する広大な「ゾーン」!!
探検隊を次々と襲う驚異と絶句の連続!!(後編)
・・・伊豆高原。 そこに広がる「ゾーン」の驚異に圧倒されつつ、「前編」における「シャボテン公園」で恐るべき危機に陥った我々探検隊! 高原竜「ヒドラ」の出現、恐るべき「シャボテン・カレー」の猛襲、「人類総サボテン化計画」の陰が、確実に我々に迫っていた!! 果たして「約束の地」、ノンマルトの海岸へ辿り着くことが出来るのであろうか!?
むっとするほど湿度と温度の高い、熱帯地方特有の環境。 我々の背中にも汗が、にじむ。 ここにも無数、色とりどりのシャボテンが群生していた。 我々が通常イメージするサボテンとは、 まったく形態を異にする異様な光景が広がる。 まさかここが静岡県だとは思えないような錯覚に、陥る。 |
更に驚くべき光景が広がっていた! これこそが、 ショッカー怪人「サボテグロン」が使用する武器、 サボテン爆弾「メキシコの星」だ! 「触ると爆発するぞ!気を引き締めろっ」 隊長が思わず身構える! |
魔人サボテグロンが サボテンで殴りかかってくる!! まず襲われたのは、ちぱ隊員! 「ダンナの言うことに、いちいち逆らうなー!」 奇声を発して襲ってくるサボテグロン! 呆れかえる隊員たち! ほうほうの呈でなんとかこの危機を脱した!(え!?) しかしその時、せいもく隊員の悲鳴が上がった! 全員がその声のする方に駆け付ける!! |
誰もが我が目を疑った! そこで我々が目にしたものは、 なんと驚いたことに せいもく隊員の手が、 手が・・・サボテンに! 「仮面ライダー」第98話の悪夢の再来! 最終回まであと2回しか残っていないゲル・ショッカーが この期に及んで性懲りも無く繰り出した作戦だ。 しかし今回は解毒剤が効を相した。 まだまだ先は、長い! |
しかし、さらに奥へと続くトンネルがある。 消防法に基づいて、きちんと消火器の設置された怪しい洞窟。 奥地へ進むに連れ、独特の臭気を感じることができるようになった。 これは明らかに・・・「獣の臭い」だ。 そしてこの奥地で我々は、更に驚くべきものを目の当たりにした! |
その中では異種多様な動物たちが飼育されていた。 世界各地から集められた珍獣、猛獣。 「ア・・・アルマジロング!」 その動物を前に隊長は、(ひとりで)動揺を隠せない! やはりここは、改造人間製造のための施設だったのか!? |
驚異の洞窟探検を終えた後に続く バリア・フリーで舗装されたジャングルの、 行く手の先が明るく拓けている。 「あ、アレはっ!?」 「・・・まさか、そんなハズはっ!?」 そこで目にしたものに、思わず我が目を疑った! それは我々の想像の域を、遥かに超えていた! |
あろうことか、 アステカの巨石文明! シャボテン公園のオーナーさんは(どうにもこうにも) 南米とシャボテンが、好きで好きで仕方がないらしい! そしてそれら遺跡群を守護するかの如く、 奥地には更に獣たちが、群れを成していた! |
やはりゴルゴムの残党も居たのか! |
「ミシッ・ミシッ」と不気味に天井を軋ませながら迫るその姿は まさに「ジュラシック・パーク」のヴェラキラプトルの如し! |
ここもまた恐るべき「ゾーン」だった。 しかし伝説の地は、今も確かにそこに在った。 大室山の前に、今は静かに像となって佇む「ヒドラ」。 |
マクタロウ隊員の駆る我々取材班のジープは シャボテン公園を後にして一路、(やっとこさ) 「ノンマルトの海岸」を目指す。 |
「入田浜(いるたはま)」と呼ばれる場所であるらしい。 浜までは数時間の移動距離だ。 TVで見たあの印象的な風景は今、どうなっているのか。 しかし、その光景に思わず息を飲んだ! 夏も終わりの9月の海岸は、サーファーだらけだ! これが・・・『ノンマルト』の実態だ! 「シャワーと更衣室はあそこだよ。無料だよ。」 我々が入った駐車場で、地元のノンマルトが親切に案内してくれる。 しかし我々は海へ入りに来たわけではない・・・異端者だ。 地元のノンマルトの皆さんは駐車場経営&露天商を本業とし、 夏は「海の家」を開いて生業としているらしい。 |
なかがわ隊員が「セブン」第20話からキャプった写真を手に、 波打ち際を歩いていたその時、我々は気付いた! 「あの岬のカタチ・・・」 「あ・・・あの塔は!?」 特徴的な灯台が建っている小さな岬がある。 そして我々が今こそまさに、 間違いなくあの「第20話」の海岸に居ることを 確信するに至った! |
今回我々が撮影したその「場所」である。 次の映像と見比べていただきたい。 |
「ウルトラセブン」第20話からのものである。(※) 「記憶」と「伝説」と「現実」が 今まさに、合致した! |
それは日本ではないかのような錯覚さえ憶える。 東京からの地理的条件だけではない、ロケ地に選ばれた理由がわかるような気がする。 ノンマルトとはいったい何だったのか。 地球人はどこからやって来て、どこへ行こうとしているのか。 感慨深い思いに、探検隊全員の胸に熱いものがこみ上げてくる。 車酔いしている、なかがわ隊員の胸中にもなにかこみ上げてくる。 |
この平和な風景の中では、 誰が地球人だかノンマルトだかいう区別は付かない。 いや、我々こそがノンマルトかも知れないからだ。 (↑ナレーターもそろそろワケがわからなくなってきている) |
波打ち際で、挙動不審のノンマルトを発見。 いったい全体、なにをしようとしているのか!? なにやら、「イカの燻製のようなもの」を砂浜に・・・ 「人間がやるんなら、ノンマルトもやるよ。僕知らないからね!」 と、次の瞬間! |
ガイロス登場!! 身長30メートル、体重1万トン! 圧倒される隊員たち! 怒りのノンマルトが放った、もうひとつの「使者」。 まるでスルメのような異臭が漂う! |
我々にはこれに対抗する装備があった。 隊長自らが前日までになんとか健造した、 フジミのハイドランジャー。 マーキングも施されていないその勇敢な姿に、 流石のガイロスも地元のノンマルトの皆さんも、ヒキまくる! |
「・・・やっぱり攻撃だ!」 「fourth gate, open!」 せいもく隊員、なかがわ隊員がこれに続く。 呆れてモノが言えない。 |
ノンマルトは人間より強くないんだ!攻撃をやめて・・・! しかし、 我々の勝利だ! 海底も我々のものだ! (えっ!?) |
・・・その声にハッとして砂浜に視線を戻す、ちぱ隊員。 しかし美しいエメラルド・グリーンに輝く海は ただただ、さざなみの音を繰り返すだけだった。 |
私も、海のように広い心をもった男の子に育ってほしいと思って 毎年ここに連れて来ていたんです・・・。」 エピソード・ラストシーンのこの場所は、先の灯台のある岬の突端であると思われる。 しかし今回、装備の不充分な我々はそこまで進入することを断念せざるを得なかった。 (だって、海に落ちたときの着替えが無かったんだもの;) |
それは、全てが消滅してしまった今、 永遠の謎となってしまったのです・・・。」 ・・・我々は墓石に適当な石ころを見つけることが出来ず、 そして油性ペンも持ち合わせていなかった。 |