フィンランド(のことあれこれ)
Suomi
・フィンランドの歴史・地勢(概略の概略)
・「大物産展」(知られざるフィンランド・エストニア雑貨のデパート)
・「ぴえのいす・おじさん」夫妻のこと
・ラップランドでの結婚式
・フィンランド国内の軍事博物館→「空軍」「陸軍」各コーナーをご覧ください。
・フィンランドを知るための書籍/資料(当サイトを運営&模型製作するにあたって参考にしている所持文献)
・その他フィンランド事情ならココ!リンク(相互リンク歓迎)
・フィンランドの歴史・地勢:
。。。。の概略は「いまさら言われるまでもない」方が多いと思われますが(こんなサイトを見てもらってるぐらいなので)、「これからフィンランドのことを知りたいの!」という方のために、フィンランドの独立から現在までの流れを、年表形式にして示しておきます(第二次大戦中の話については、学校ではち〜とも習わないため、特に歴史を踏まえておいていただかないと、「空軍」「陸軍」コーナーは特に、なんのこっちゃご理解いただけない内容になっています!)。
- 有史以前、中国の漢民族に追われた「匈奴」の末裔がフィン族(とマジャール人=ハンガリー人)になり、住み着いたといわれる
(ラップランドには、独自の文化を持った現住民族サーメ人がいる)
- 1809年、スウェーデン領からロシア帝国領に
(大公国として支配下におかれた)
- 1917年12月6日、ロシア革命と共に独立
(直後に独立派白軍とロシア赤軍派との間で国内紛争勃発。因みにTV「牧場の少女カトリ」の最終話前の頃の話)
- (1939年9月1日、ドイツがポーランドに侵攻
(第二次世界大戦勃発。直前に締結された「独ソ不可侵条約」により、同盟関係の形をとっていたドイツとソ連は、ポーランドを仲良く分割占領))
- 1939年11月30日、「冬戦争(第一次ソ・フィン戦争)」勃発
(これ以前にソ連は、軍の進駐を認めさせるなどの条件をバルト三国に圧力をかけ、戦火を交える前に三国は屈服。そうしたソ連の要求をフィンランドははねつけたため、ソ連は大軍を以って侵攻を開始。このためWW2とは別の局地戦争という見方もできる。はっきり言ってソ連が、WW2のどさくさに紛れて攻め込んできたのだ←梅本弘著「雪中の奇跡」に詳しい)
- 1940年3月13日、「冬戦争」休戦
(世界各国からの兵器や支援物資、ソ連軍の大軍ではあるものの脆弱な装備、記録的寒波にも支えられ、小国フィンランドの強さと勇猛果敢さを世界中に知らしめるも、事実上の敗戦。独立は守り抜いたが、国境地帯の領土の一部を失う。その被占領地域からの難民の数を、今の日本の人口で比較してみると、なんと関東地方の住民を全国に分散させることと同じだという←「雪中の奇跡」あとがき文中より)
- 1941年6月25日、「継続戦争」勃発
(3日前の独ソ開戦に伴う。それ直前にフィンランドが「敵(ソ連)の敵(ドイツ)まで敵に廻せない」という判断から、ドイツ軍の領地・領空・領海の通過・駐屯を許していたことにより、実質ドイツの同盟国とみなされ、ソ連が国境地帯に砲撃を開始した。フィンランドによる戦争の目的は、終始飽くまでも祖国防衛と、冬戦争で奪われた旧領土奪還のみに専念←以後、梅本弘著「流血の夏」に詳しい)
- 1944年9月、(ソ連を含む)連合国との休戦協定締結。
(同年夏のソ連軍の大攻勢を、ドイツの後ろ盾もあり必死に耐えたものの、このままでは独立国家としての存亡の危機との判断から、事実上降伏。結局冬戦争で失われた領土は戻らなかったどころか、余計にソ連に持って行かれた。「領土の正当防衛である」という、フィンランドの連合国に対する主張は通らなかった。休戦には、「国内に残るドイツ軍を駆逐すべし」というソ連側の条件があり、休戦と同時に在芬ドイツ軍に対する掃討戦「ラップランド戦争」が勃発)
- (1945年5月7日、ドイツ降伏に伴い、欧州第二次世界大戦終結)
以後、ソ連の圧力に絶えつつ(自由主義国家でありながら、ソ連と仲良くすることを「フィンランド化」と揶揄した無教養な政治家もいたが)、共産化されることもなく、1989年のソ連崩壊を迎える。
- 現在は人口約550万人(2001年10月現在。大阪府の人口とほぼ同じ!)のEU加盟国。
国土は日本の90%程度の大きさながら、森林地帯が60%を占め、湖沼は大小合わせると600万とも1800万ともいわれる(!)。
通貨はマルッカmarukka(1mk=約¥20。2001年10月現在)。補助通貨はペンニpenni(←2002年より欧州共通通貨ユーロに変更となる)。
公用語はフィンランド語とスウェーデン語(実際使用しているのは人口の約7%といわれる)。
「フィンランド」を昔の日本人は漢字で「芬蘭」と、音を当てて書いた(ゆえに、当サイトでは、フィンランドに渡ることを「渡芬」、フィンランド語を「芬語」などと表記することがありますので、どうぞご承知おきを)。
・その他フィンランド事情ならココ!リンク(相互リンク歓迎):
戻る