・ラップランドでの結婚式
Lappi



・ラップランドでの結婚式

旦那かさぱのすと女房ちぱは1999年1月15日、ラップランドのサーリセルカSaariselka"にて挙式しました。
なぜならその5年前に、二人が出会った場所が、まさにそこだったからです。
サーリセルカの教会はまだ新しく、我々が出会った頃にはまだ何もなく、そこは我々の「初代オーロラ観測基地」だったところのそばです(ホテル・リエコンリンナLiekkonlinnaの、道路を挟んだ向かい側)。「オーロラ」コーナーの写真も参照
「なんとロマンティックな」と思われるかも知れませんが、そこで式を挙げた(現実的な)理由は他にもあり、「ややこしい親戚一同を集め」「色々ひとに気を使い」「金を使ったり」したくなかったからでもあるのです(やー現実的!)。実際、国内で「いわゆる結婚式」を挙げるより、遥かに安くきれいに出来ました。
式の出席者は、我々二人の他に、かさぱのす両親、現地介添人、日本人ガイド、日本人旅行者、ドイツ人旅行者、たまたま礼拝に来た現地の村人、というところです。
現地でマネージメントしてくれた、フィンツァーのガイド女史の話では、一年に2〜3組はここで挙式する日本人があるとのことです。

・結婚式までの道のり

普通(?)の結婚式を挙げる時には、式場の予約や打ち合わせ、衣装合わせ等、結婚式までの道のりがいろいろあると思います。そこで、ここでは、ラップランドの結婚式までの道のりを書いてみます。
  1. 結婚式の申込
    まず、旅行会社(私達はフィンツアーという所)で、結婚式の申込をしました。

  2. 現地へ出発(もう、出発かいな…)
    申し込んだ後は何もありません。現地へ出発です。

  3. 打ち合わせ・衣装合わせ
    結婚式の前日に、現地ガイドさんと、牧師さまを入れての式の打ち合わせです。
    と言っても式の時に読まれる牧師様のお話の紙を渡されて、「フィンランド語と英語どちらがいいですか?」みたいな話をしました。ちなみに、私達は基本はフィンランド語で、部分的にサーメ語と英語を取り入れるというにぎやかさでした。
    誓いの言葉の時にはどのタイミングで、どう返事をするのかという説明を受けて、(返事はフィンランド語で「タハ・ヅゥン」という言葉でした。英語で言うところの「I will」に当たるということでした。)それくらいでした。(^^;
    あとは、当日に動きの説明をすると言う事で…。
    その後は、衣装合わせです。担当の叔父さんが、大小2つの洋服を持ってきて「どっちにする?」見たいな感覚でおわりです。
    女性物は、民族衣装、帽子、ケープ、ケープ止めがそれぞれ2種類持ってこられて、衣装は大きさの合うもの(日本人は大抵小さい方でいいと思います。)、その他の物は付けてみて自分が気に入った方という感じです。だから衣装合わせも1時間かからなかったと思います。
    ちなみに、民族衣装の下はトレーナーと自分が持っていった中綿のズボンでした。

  4. 結婚式
    さぁ式当日です。昨日の叔父さんがホテルの部屋にやって来て、着付けのお手伝い…って言ったて、民族衣装を「ダボッ」てかぶって、帽子をかぶってケープ付けて靴はいて終わり。当然メイクも自分でやります。
    ホテルの下に行くと、さすがに珍しいのかいろいろな人が見てくれます。
    かさぱのすのご両親と談笑したり写真を撮ったりしました。
    そして教会へ出発!って教会まで歩いて1〜2分。いつものように「テッテカ、テッテカ」と歩いていたら現地ガイドさんが「これは結婚式ですよ、オプショナルツアーじゃないんだから、もっとゆっくり歩いてください」と言う言葉…。そりゃそうだ。私達は結婚式のオプショナルとして、アルバムをお願いしていたので、カメラマンさんが写真を撮りながら教会へと歩いて行きました。
    教会ではまず別室で、牧師様から今日の動きの説明。牧師様が手をこう動かしたら、指輪の交換。この言葉を言ったら後を向いて退場。というような説明でした。
    そして教会の中で、お話などをしていたら、「さぁ始めましょう」という感じになって、私達は一度教会の外へ。
    荘厳な音楽がなり、現地ガイドさんが教会のドアを開けて、入場になりました。
    ここから先はある意味普通の結婚式と同じで、牧師様の言葉、誓いの言葉、指輪の交換などがあり、退場しました。
    退場して一息ついてから、中へ戻って牧師様から「結婚証明書」のようなものをもらった気がしますが、このあたりの記憶は定かではありません。そしてアルバム用の写真撮影も行いました。
    そうそう、式の最中も写真撮影が出来るので、カメラマンさんやお父さんが式の最中も写真を撮っていました。

  5. お食事
    この結婚式には、式の後のお食事も付いています。
    トナカイと雷鳥とサーモンの豪勢なお食事です。かさぱのすのご両親と一緒に4人でテーブルを囲んでいると、サンタさんが!
    私達のお祝いにと、コルヴァトゥントゥリという山からお人形を持ってやって来てくれました。
    プレゼントを受け取り、一緒に写真も撮ったりした後で、サンタさんはトナカイに乗ってはいなかったと思いますが、帰っていきました。
    食後にはおいし〜いケーキも付いていました。これは、かさぱのすのご両親がお願いして普段よりもいいケーキを準備してもらったと聞きました。4人で大きなホールケーキです。
    ケーキカットもして、楽しくにぎやかにお食事タイムを過ごしました。


このような感じで、私達の結婚式は滞りなく終了しました。
こんな感じだったから、結婚式の打ち合わせは大変でぇという話を聞いても実感できない二人です。
そうそう、この民族衣装ですが、式の翌日に受け取りに来るということでしたので、式当日はずっとこの格好でいられました。ですので、この衣装のまま街中をブラブラとしたんです。
でも良く考えると、結婚式の衣装でスーパーに行っていたんですよね。日本だと文金高島田でコンビニに行くようなものです。まっいっか。
ちなみにアルバムは式の翌々日には、現地で頂きました。

ラップランドやオーロラに思い入れのある方には、文句なしにおすすめです!


つづく(かも)

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