フィンランド資料:芬蘭本国出版物
kirja:suomessa


フィンランド全般&戦史    空軍&在芬独空軍    陸軍&在芬独軍&W-SSフィンランド人義勇兵


注意:現在、フィンランド国内でも絶版/入手難となっている(と思われる)書籍が多いため、ISBNコードの紹介は割愛させていただきます。
詳しくお知りになりたい場合は、管理人までお問い合わせください。



フィンランド全般&フィンランド戦史
誌名 著者 出版社/年 内容 備考
Talvisotakirja L.Haataja他 AJATUS kirjat/1999 冬戦争の歴史をまとめた一冊。具体的な兵器の写真や記述は少ないが、貴重な史料(当時のポスターや絵葉書)の写真などが見られる。  
Suomalainen Korpisoturi Oy Valitut Palat編著 Oy Valitut Palat-Reader's Digest/1994 冬戦争及び継続戦争における、フィンランド三軍とその生活風景を写真も豊富にまとめた大著。珍しい兵器や戦場写真も多く、また歴史と現実の生活風景を知る上で大変有意義であるばかりか、ダイオラマ製作にも大変参考になる資料。  
Itsena"isen Suomen Sotilasarvot ja -arvomerkit
(Military Ranks&Rank Badges of Independent Finland)
M.Palokangas APALI/2000 フィンランド国防軍創設から現代に至るまでの、三軍の階級章を、カラーイラストや写真も豊富に解説した書籍。軍装の変遷も併せて参考になる。本文は芬語だが、英語の概略解説あり。  
The Winter War of Finland 1939-1940
:PC CD-ROM
Sotamuseo Everscreen Mediateam Oy/2000 ヴィジュアル冬戦争史としてのCD-ROM。芬ソ両軍の経緯や主な兵器の解説、当時の記録フィルムなど収録。英語版・芬語版・独語版があり、ヘルシンキ市内の戦争博物館にて販売されている。(残念ながら)windows対応のみ。  
SOTAHISTORIALLISET ERIKOISMUSEOT:Special Military Museums in Finland Sotamuseo出版部 Gummerus Kirjapaino Oy/1997 フィンランド国内25ヶ所の各種軍事博物館のガイドブック(当サイトで未紹介の場所や、今はもう閉鎖されてしまったと聞く博物館も含む)。それぞれ見開き2頁で白黒写真とともに解説。芬/英語併記。(1997年3月発行版を所有しているが、その後現地で発売されているのを見かけない) 恐らく絶版
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フィンランド空軍&ラップランド防空ドイツ空軍
誌名 著者 出版社/年 内容 備考
Suomen Ilmavoimien Historia Series (1〜19) K.Stenman & K.Keskinen 数社より出版/1978〜 「フィンランド空軍史」。最新号は第19巻(2002.11月)。基本的に1冊につき1機種について編集されており、各機個体の戦闘記録や写真など、詳細さについては右に出る資料がないと言っても過言ではない。現在絶版の号もあるが、今後も再版や新刊の機会があるものと期待している。かば◎氏のまとめた各巻の紹介が、氏のサイト「河馬之巣」内「小国空軍資料リスト」中にある。 詳細
Finnish Air Force
Bomber Squadron 42
M.Hamalainen KOALA-Kustannus/2000 「Finnish Air Force Squadrons」シリーズ第1巻。ブリストル・ブレニム爆撃機を装備した、第42爆撃機隊の創設からの歴史が綴られた写真集。芬語/英語併記。  
Jatkosodan a"ssa" J.Piiponen KOALA-Kustannus/2001 全文芬語のみなのが難点だが、内容はエースのひとり:タニ曹長のことを軸に解説されている(。。らしい)戦記。曹長のモラーネ(406と410)やメルスの写真の他に、個人撮影による珍しいスナップが載っている。  
Lenta"ja"n
na"ko"kulma
J.Raunio Forssan kirjapaino Oy/1991 戦時中から戦後にかけての、フィンランド国産機9機種(ツイスク/ヴィーマ/ピリ/ミルスキ/ピョレミルスキ/ツーリII&III/ヴィフーリ/ヴィンカ)について、豊富な写真・図版と共に紹介されている。全文芬語。  
Lenta"ja"n
na"ko"kulma II
J.Raunio Forssan kirjapaino Oy/1993 戦時中の主要戦闘機9機種(ブルドッグ/フォッケルD-XXI/グラディエーター/フィアット/モラーネ/ハリケーン/ブルーステル/ホーク/メルス)について、豊富な写真・図版と共に紹介されている。全文芬語。  
Suomen Ilmavoimien Lentokoneet 1918-1993 K.Stenman & K.Keskinen AR-Kustannus/1992 空軍創設時から現代に至るまでの、すべての使用機について、最低1枚の写真とともに解説した良書。その機種のあまりの豊富さには驚嘆を禁じえない(フィン空ファン必携図書!)。芬語/英語併記。  
Suomen Ilmavoimien Lentokoneet 1939-1972 K.Keskinen TIETOTIES
/1975
冬戦争のフォッカーD-21から1972年のSAABドラケンに至るまでのフィンランド空軍機に絞って、最低1枚の写真と図版も豊富に解説(上記「1918-1993」の前身)。珍しい機種も含む塗装図が三面なので参考になる。写真キャプション以外は(!)英語併記(つまり写真解説のみ全文芬語)。 絶版
Suomen Ilmavoimiatt 1918-1968 C.Shores/
T.Suonpera"訳
Sanoma Osakeyhtio"
/1970
英国Osprey:Aircomシリーズ「Finnish Air Force 1918-68」(こちらも絶版)の芬語版。各機種ごと最低1枚の写真と塗装図つきで解説されているが、印刷が良好とは言えない。 絶版
Suomen Ilmavoimien Maalaukset ja Merkinna"t
(Finnish Air Force Camouflage & Markings)
K.Stenman & K.Keskinen他 APALI/1996 最初のフィンランド空軍機となったv.ローゼン伯爵寄贈のツーリンD型から、現用のF-18ホーネットに至るまでの塗装とマーキングについて、写真や塗装図も豊富に解説したカラフルな良書。その塗料がFSナンバーで記されているのも、模型製作の上で大変参考になる。芬語/英語併記。  
Lento-osasto Kuhlmey
(Keski-Suomen Ilmailumuseo Julkaisuja 2)
H.Valtonen Keski-Suomen Ilmailumuseo/1991 フィンランドに展開した独空軍クールメイ戦隊(Ju-87、Fw-190等装備)について、写真・図版と共に綴られている。ただし全文芬語。中央航空博物館の刊行物。  
LUFTWAFFE Suomessa
-in Finland 1941-44 vol.2
O.Anttonen Tilaus-kuva Oy/1980 ラップランドに展開した独空軍部隊について。白黒の塗装図や写真も載っているが、印刷状態が良いとは言えない。(しかも)全文芬語。 絶版
Messerschmitt BF109 ja Saksan Sotatalous
(Keski-Suomen Ilmailumuseo Julkaisuja 8)
H.Valtonen Keski-Suomen Ilmailumuseo/1999 ドイツのメッサーシュミットMe109各型について、豊富なデータ・写真・図版と共に綴られている。独空軍での開発/変遷と、(当然)芬蘭空軍で活躍したG-2&-6の貴重な資料も充実。ただし全文芬語。中央航空博物館の刊行物。  
Thulinista Hornetiin
(Keski-Suomen Ilmailumuseo Julkaisuja 3)
T.Heinonen Keski-Suomen Ilmailumuseo/1992 表題の通り、「青い鉤十字」を付けた最初の飛行機:ツーリンD型から、現代の最新鋭機:F-18C/Dホーネットに至る、すべてのフィン空軍機について、1機種1枚の写真とともに解説されている、、、と書くと先の「Suomen Ilmavoimien Lentokoneet」と変わりないが、こちらはほとんど写真が重複しない上に、ドイツからの「(供与ではない)貸与機」や民間からの「徴用機」、F19戦隊の持ち込んだラープ・カッツェンシュタインRK-26ティーガーシュヴァルベ(なんじゃそりゃ)までが収録されている。全文芬語。中央航空博物館の刊行物。  
Ilmavoimat Sodan Ja"lkeen
(Ilmavoimien Kuvahistoria 5)
K.Keskinen & K.Stenman APALI/1999 1945年4月の「青い蛇の目」になって以降、1950〜60年代のフィン空軍機(ほとんどがWW2の生き残り)の写真集。カラー側面図の頁もあり。芬語/英語併記。  
En Kro"nika Om F19
(F19:n Kronikka)
G.Falk Swedish Aviation History Assocition/---- スウェーデンの出版物だが特別に列挙する(フィンランド国内では、航空博物館が販売代理)。冬戦争中のスウェーデン義勇空軍部隊「F19戦隊」について、写真も豊富にまとめた文献。スウェーデン語/芬語併記(どっちにせよ読めねぇよ)。  
Ilmavoimat va"reissa"
(Finnish Air Force in Colour)
K.Keskinen & K.Stenman APALI/2001 冬戦争から戦後(1950年代)にかけてのフィン空軍機(と一部、ラップランドの独空軍)のオールカラー(!)写真集。画質は非常な鮮明で、(兵隊が明るい表情が多いせいもあり?)とても戦時中の写真とは思えないものばかり。芬語/英語併記。  
SUOMEN ILMAVOIMAT 80 VUOTTA(The Finnish Airforce 80 years) 空軍&APALI Oy編集部編 APALI&
Gummerus Kirjapaino Oy/1999
フィンランド空軍創設80周年を記念して、空軍の全面協力のもとに編集された、主に現代の空軍設備と装備の(軍の見事なプロパガンダと言えなくもない)写真集。全編に渡り現用のF-18やホーク、先代主力戦闘機のドラケンやMiG-21、マジステールやMiG-15UTIなどの、非常に美しいカラー写真が豊富。各種連絡機や輸送機、イベントで飛来した各国空軍機などの写真も珍しい(これらが一同に会している江面はまるで「エリア88」!)。芬語(キャプションと一部に英語)。 恐らく絶版
RED STARS
(Soviet Air Force in World War Two)
C-F.Geust
K.Keskinen
K.Stenman
AR-Kustannus Oy/1993 WW2中のソ連空軍機の写真集であり、ソ連機ファン垂涎の一冊だが、フィンランド戦線における写真が多く、フィンランドに攻め込んできた機体や、フィン軍に捕獲(ないし後に再使用)された機体の写真も載っている(つまりハカリスティを描かれる前の状態の写真)。鮮明な写真が多く、カラーイラストも併載。芬語/英語併記。
(これ以後本書はシリーズ化され、出版元を替えながら第4巻まで出ている)
絶版(但しAPALI Oyの第3&4巻を除く)
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フィンランド陸軍&在芬ドイツ軍&W-SSフィンランド人義勇兵
誌名 著者 出版社/年 内容 備考
ASEPUKU M/36 P.Leino Wiking-Divivisioona Oy/1998 フィンランド軍のm/36型戦闘服とその他軍装の資料。その変遷を綴る貴重な文献のほか、現存する軍装をモデルに着用させたカラー写真も、フィギュア製作の参考になる。芬語/英語併記。  
Suomalaiset Panssarivaunut 1918-1997 E.Muikku & J.Purhonen APALI Oy/1998 独立戦争時の装甲車から現代のT-72主力戦車に至るまで、フィン陸軍が装備したAFV(非装甲車両除く)について、1車種最低1枚の写真を交えて解説した良書。戦車部隊の変遷や装備数の表など、文献としての資料性も極めて高い(必携図書!)。芬/英語併記。  
Suomalaiset Panssarivaunut 1918-1989 E.Muikku & K.Kuusela Panssarimuseo
/1990
独立戦争時の装甲車から現代のT-72戦車に至るまで、フィンランド陸軍が装備したAFV(非装甲車両除く)を、1車種最低1枚の写真で紹介した小冊子。戦車博物館のガイドブック。全文芬語(かつてモデルグラフィックス誌が、日本語解説書つきで限定販売した)。  
TERA"SKYPARA"
(steel helmet in the finnish defence forces)
hS.Roudasmaa Sotamuseo/1997 戦前から現代に至るまで、フィンランド軍で使用されたヘルメットについて(だけ!)の、小さいながらも大きな意味のある資料。WW2中は最低6種類以上ものヘルメットが前線で使用されていたのには驚かされる。芬語/英語併記。  
Itsena"isen Suomen Kentta"tykit 1918-1995
(field guns in Finland)
J.Paulaharju Sotamuseo/1996 戦前から現代に至るまで、フィン陸軍砲兵部隊の装備した野砲(対戦車砲除く)についてまとめた本。1種類最低1枚の写真と共にスペックが載っている。全文芬語(キャプションのみ英語併記)。  
Marskin Panssarintuhoojat E.Ka"kela" WSOY/2000 対戦車猟兵部隊とその兵器についてまとめた著作。各国からの供与兵器のみならず、即製手製の対戦車兵器や防衛線構築方法についても、図版も豊富に記述されている。全文芬語。  
Laguksen Rynna"kko"tykit
Rynna"kko"tykitpataljoona 1943-44
E.Ka"kela" WSOY/1996 フィンランド戦車師団の突撃砲大隊についてまとめた大著。その戦記をメインに、芬蘭の装備したBT-42(18輌)とIII号突撃砲(59輌)すべての戦果&最期を辿ったリストなども掲載。全文芬語。  
Salpa-asema:Sodan Monumentti I.La"nsivaara他 Puolustusvoimien Koulutuksen Kehitta"miskeskus
/1996
サルパ防衛線(サルパ・ライン)の塹壕やトーチカ建設風景と、現在に遺跡として残る様子を紹介した冊子。全文芬語。 絶版?
Suomen Puolustusvoimat V.Tervasma"ki WSOY/1971 創設から1970年代にいたるまでの、フィンランド三軍の写真集。装備の変遷や、1950-60年代でも88mmFLAKやラティ対戦車ライフルなど使用している様子も見られる。全文芬語。 絶版
Jotakin Ehka" Tieta"isin,
olinhan siella" mina"kin
S.Ha"kkinen Ykko"s-Offset Oy/2000 冬戦争&継続戦争中の対空部隊(高射砲、ランヅベルク・アンティ対空戦車)の、珍しい写真も交えての戦記。全文芬語。  
Wikingin Suomalaiset K.Kuusela & O.Wikberg Wiking-Divivisioona Oy/1996 ドイツの武装親衛隊ヴィーキング師団に従軍志願したフィンランド義勇兵の写真集。個人撮影によるスナップが多く、当時の部隊の様子がうかがえる。全文芬語。  
Meine Ehre heisst Treue! O.Wikberg Wiking-Divivisioona Oy/1999 やはりヴィーキング師団のフィンランド義勇兵大隊についての文献。ただしこちらは、その軍装をカラー写真とともに解説した資料でもある。芬語/英語併記。  
LAPPI : sodissamme P.H.Tikkanen Karisto Oy/1999 冬戦争からラップランド戦争までの陸戦史を、ラップランド地方に絞って記した文献。ラップランドに展開したフィン陸軍と、継続戦争以降のドイツ陸軍&W-SS部隊について既述。貴重な文献なのだが、全文芬語。なお兵器の写真はほとんどないが、ラップランドの大自然を背景に、それを破壊/防衛する人間の対照的な写真が印象的である。  
17:e Divisionen B.Immonen,
T.Siikarla他
So"derstro"ms Ab/WSOY/1999 継続戦争中、カレリア地峡の防衛最前線に置かれた第17歩兵師団の戦記/写真集。各種火砲や野戦乗用車らの写真も豊富。ただし本文が全文スウェーデン語なのがつらい。なお梅本氏著「流血の夏」のタリ〜イハンタラの激戦(1944.6)に関する文中の、「ビョルクマン戦闘団」「第13歩兵連隊」がこの第17師団所属である。  
Ja"a"ka"ritykisto" 1916-1996 J.Paulaharju Gummerus Kirjapaino Oy/1996 国軍創設から現代に至るまでの、フィン陸軍砲兵部隊の変遷について書かれた文献。全文芬語な上に、写真も豊富ではないが、生きているM2ハーフトラック改造牽引車の写真が4枚も載っているので、砲兵博物館にて思わず購入。  
Panssari-Ilmatorjunta Suomessa 1942-1996 P.Palmu,
E.Lapinleimu他
Toijalan TS-Print Oy/1996 全文芬語だが、フィン陸軍の対空戦車とその部隊の変遷について(のみ!)書かれた貴重な文献。戦時中のランヅベルク・アンティ、戦後のZSU-57-2、現用のT-55車台マークスマン・ターレットについて、豊富な写真とともに記述されている。  
Rynna"kko"tykit Isa"nmaame Puolustajina L.Leppa"nen Julkaisuapu Oy Delta/2001 BT-42、後にIII号突撃砲を装備して戦った突撃砲大隊の戦記。写真はいささか少ないが、生きているBT-42の写真は貴重。本文は芬語で、迫真の戦記が綴られている(。。らしい)。  
Punaiset Panssarit
(Puna-armeijan Panssarijoukot 1918-1945)
P.Kantakoski Ilves-Paino Oy/1998 戦前からWW2終戦まで、ソ連軍が正式化したほぼすべてのAFVを網羅・解説した本だが、フィンランドで編まれた本だけに、フィン軍が捕獲/使用した車両の写真も多く使って解説されている。また対芬戦や対独戦、バルト諸国戦区における戦車戦闘の経緯についても既述がある。全文芬語。  
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