メッサーシュミットMe109G-6/Y戦闘機(MT-507)

Me109G-6/Y型(「Y」は「迎撃用『Y』システム装備」を示すそうだ)、「MT-507」号機。
現在は中央航空博物館に展示されている、見事にレストアされたこの機体は
フィンランド空軍の「最後に飛んだメルス」です(1954年3月がラストフライト)。
またこの機体はその保存状態の良さから、国内外のwebサイトや雑誌・写真集でも露出度の高い、
フィンランド空軍ファンのみならずお馴染みの機体です。
大日本絵画刊の「エアロディテール05:メッサーシュミットBf109G」は資料性に富むばかりか、
最も本機の掲載写真が多い一冊。
(とゆーことで、ここでは軽〜く紹介するに留めますよ(^o^))。
因みにフィンランドのメルスG-6はもう1機、
「MT-452」号機がウッティUttiの空軍基地施設内に現存しているそうです(会いたい!)。

因みにG-2型「MT-208」はこちら参照→メッサーシュミットMe109G-2(の遺骸)
その他メルスのパーツ等はこちら参照→メッサーシュミットMe109G(部分)




勇姿は健在!
隣にフィンランド製の「いとこ分」:ピヨレミルスキ。



左主翼末端(赤い翼端灯の反対側は青)。




左主翼のエルロン(補助翼)可動部およびマスバランス。
(クリックして拡大画像)




左主翼ラジエーターフラップ&ウォークウェイ付近。
因みにそのフラップに芬語で記された「ÄLÄ ASTU」の意味は、
英語で「NO STEP」、日本語で「ナムフ(いや、「踏・む・な」)」。




機首を左からクローズアップ。
模型と違って、そのパネルラインごとには
結構な段差や隙間、凹みやタワミがあるもんです
(戦車もそうだが実機に触れると、自分の模型製作に妙な自信が出てくる(!))。
(クリックして拡大画像)




機首左側の過給器エアインテーク(吸気管)に取り付けられた防塵フィルター。
フィンランドに送られたMe109Gにはこの、もともと熱帯仕様(/trop)に開発された
サンドフィルターを付けた機体がかなり多いのです
(単にドイツから送られた機体が中古品ばかりだったからか?
しかし土埃の舞う夏の東部戦線の独空軍の機体にも装備例が多いらしい。
極北の地でも、少なくとも毒にはなるまい)。




左舷胴体にある、コクピットへのステップ(足掛け)。
蓋は踏み倒す方式。「いとこ分」ピョレミルスキのそれと逆のパターンであるのがオカシイ。
ピョレミルスキと、そのメルスとの違いについてはこちら参照→「ピヨレミルスキ戦闘機」




機体左側後部にある胴体内点検パネル。
中には救急救命用具も収納。四隅のネジで止まります。
(あ、外れそう。浮いてる。開けて見ればよかった!(←こらこら))




因みにMe109G-2型「MT-208」はこちら↑



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