メッサーシュミットMe109G(

ドイツの名戦闘機。航続距離が短いのが、ドイツ空軍にとっては最大の弱点でしたが、継続戦争のなかばにフィンランド空軍に供与されたG-2型&G-6型(G-8型が3機のみ)は、「メルスMersu」という愛称で呼ばれ、その見事な運動性能と大馬力のエンジンで、空の防衛の主力として使用されました。
:「Bf109(バイエリッシュ・フルークツォイク←メッサーシュミットの旧社名)」という表記の方が正式である、という説もありますが、当サイトでは「Me109(メッサーシュミット第109号)」と表記させていただきます。 というのも旦那かさぱのすは、大昔MG誌において展開された「メ・アインフンデルト・ノイン・ゲー正しい発音協会(笑)」の、京都府支部長(当時)を梅本氏より任命されていたからなのです(大爆)!!



メルスの装備したダイムラーベンツDB605エンジン、左側。「15」というのはフィンランド軍内での通し番号か?
ところでDB605/ASという、より大型で強力なエンジンを装備したメルスが、フィンランドにも2機ばかり供与されたことが記録にはありますが、それと証明できるクリアな写真が公表されていません。なお、メンテの都合のためか、わざわざ元のDB605(↑)に戻して使用したという記述の資料はあります(現在、決定的な資料を追跡調査中です)。




増槽(胴体直下にぶら下げる予備燃料タンク)。冷たい床の上に、無造作に何の説明もなく転がっています!!
なんぼ「Keine Bombe!=爆弾じゃないよ!」って書かれてもなぁ(ドイツ側でステンシルされた表示が残っています)。
これは、途中で切り離されたタンクが地上に落下、拾った民間人は最寄の軍や警察に届け出るように言われていたためで、安心して近づいても大丈夫よという表示なのです。




メルスのパイロット氏。
むちゃくちゃ寒い館内の片隅にたたずんでいた彼は、むちゃくちゃ寂しそうで、いとおしい。




第34戦闘機隊に関する展示。指揮官エイノ・ルーッカネン少佐のメルスのプロペラブレードや、彼を模したというマスコットのカラスの展示!




ヴァンター航空博物館に展示中のメルスのキャノピーフレーム。
残念ながらまるごと1機の展示は、ユヴァスキュラの中央航空博物館にしかありません。




こちらはヘルシンキの戦争博物館に展示中のキャノピー一式。ゴツいフレームで、さぞや死角が大きかったであろうという印象です。



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