← 遂にあの「恥ずかしい部分」に触れた瞬間(鼻血ぶー!) 岡田氏からの報告の通りUの字形に・・・・・あいゃー、驚いた! 驚いた拍子に、当初予定していた転輪の直径や軸の太さを計測することをすっかり忘れてしもーた(←アカンがな!)。 まぁ、なんにしても「初めてあの神秘の部分に触るとき」というのはまともな精神状態でないもんである(←なんか勘違いしてはる)。 土がこびりついたままだったので、指を突っ込んでグリグリしてみたが、固く固着した土はなかなか落ちてはくれなかった(展示物として現状保存しておくべきだと考えたので落とさなかった)。 履板の長い長いセンターガイドを以ってしても、決して落ちなかった頑固でしつこい汚れである。 センターガイドの先から「しつこい汚れにマ○ックリン」とか、「ホームクレンザー・○フ」など噴射されるようになっていればよかったかも知れない(!)。 |
← 車両の保存状態はコイツが一番悪いのだが(それでもこのハイ・レベル!)、可動していなかった分だけ上部転輪軸は最もクリアに検証できる・・・が、 さっきとカタチが違うやないけ! なんとこの車両ではUの字形ではなく、五面の多角形状に機械で切削されている。 断面はツルッツルである(当時どうやったんだろう。フライス盤?)。 |
このPs.455-1号車の第一上部転輪の軸は五面切削タイプだった。 ← ひょっとしたら・・・とイヤな予感がして、反対側に回ったついでに、第三上部転輪の軸も見ておいた。 見てみたところ、やっぱり驚いた。 なんてこった!! 切削形状が違うっっ!! 明らかに第三転輪軸はUの字タイプだーっっ!! |
← 今度はまたUの字形のようだ。 「ようだ」というのも、断面はかなり削れてしまっており、底部は土ががっちり固着していて落ちなかったからである。 (しかし五面切削タイプのようにも思える。あるいは、「Uの字タイプだと思ったら、五面切削タイプの角が削れて丸くなってしまったもの」とも考えられる・・・あー) |
・・・神秘の世界。 物理的に円柱を削り込んだ結果「くびれ」が発生し、シャフトは見かけ2/3近くしか肉を残していないことがわかる。 まさに強度の限界に挑戦的である。 直接関係はないが、車体側軸受けの裏側には大きなボルト(オイル充填口?真下に?)がハッキリ見える。 スクラッチする(するのか??)時の参考にしよう! |
これがアンティさんの履帯。 シンプルなシングルピン・シングルブロック。 接地面の鉛色だけが鈍く輝く。(Ps.455-5号車) 全幅(写真向かって横の幅):約283mm ※オリジナルであるL-60軽戦車の資料では、「286mm履帯」としているものがある 全長( 〃 縦の幅):約110mm |
・・・あの長い長いセンターガイドは履板にやはり、わざわざ、一本一本、いちいち・・・溶接してあった。 いやはや、まったくご苦労なことである。 ところでこの写真は何かというと、バキッ!と折れたセンターガイドに注目したものである。 溶接が不完全だったのか(言われてみればこの溶接痕だけが異様に盛り上がっていて汚い)、根コソギもぎ取られている。(Ps.455-6号車) |
(Ps.455-5号車) センターガイドの長さ:約115〜6mm センターガイドの幅(根元):約40mm |