青エンドウ豆のスープ

2012年正月に渡芬した際、ヘルシンキの友人Olaがお土産に「スオメン乾燥エンドウ豆」をくれたので、
帰国後・・・半年ほどしてから・・・突然思い出したように・・・
我が家でスオメン・フィールドキッチンの中身:ヘルネケイットを作ることにした!

↑の写真がその「スオメン乾燥えんどう豆」である。
500gだから、相当な量になる。いっぺんに使う必要はない。

袋の裏に「ヘルネ・ケイット」の調理方法が書いてある(芬語と瑞語で)。
Olaが英語に訳してくれたので、まずは材料を紹介:

「hernekeitto 青えんどう豆のスープ:8人前(!)」

 ・乾燥青えんどう(=グリーンピース) 500g
 ・水 3リットル
 ・豚肉(ハム) 800g
 ・タマネギ(中サイズ) 1個


まず最初に言っておかねばならないのは、この乾燥豆を使う場合は、「その日思い立ってその日に食べられる料理」ではないことに注意が必要だ!
(実際の調理そのものは、なんとゆーことはない、単純な料理なのだが)

また「8人前」なんて我が家では恐ろしい量になるので、我が家では半分の4人前にしてヨメの実家へお裾分けすることにした。
では調理に移ります:

 1.豆(250g)を洗ってから、1.5リットルの水に浸けて、室温で一晩置く。


2.新しい水(1.5リットル)で、2時間煮る。
(アクが出て来るので適宜取った方がよさそうだ。
火力を調整しながら煮ないと、ズル剥けに剥けた豆の皮がうじゃうじゃ溢れてくるぞ!)

3.豚肉とタマネギを投入して、さらに1.5時間煮る。
(豚肉はハムでも塊でも良いらしい。
Olaは「palvinkinkku=燻製ハム。安い安い肉の方が美味い!」と言うので、
我が家では近所のスーパーで買える「つるし燻りベーコン(230g)」というものを丸1本、サイコロ大に切って使用した。
なおタマネギはインストに従っての「中サイズ1/2個」ではなく、「小サイズ1個」を使った。
様子を見ながらかき混ぜていると、そのうちドロドロになってくる)

4.完成!

web上で「マスタードやマージョラムを加えても良い」という記述を見つけたので、
我が家でも和芥子ではなく洋がらしを少々投入した。
マージョラムなんて粋なものは使ったこともないので調べてみると、「しそ科の植物」だというので
バカ正直に手元にあった「焼き塩:しそ味」なんてものを少々加えた(ワリと正解だった)

ところで日本人としては、このスープに「焚きたてご飯」というのも合わないので、
シンプルなパスタ(ペペロンチーノ)を添えた。

ところでこのヘルネ・ケイットは、フィンランド軍では毎週木曜日に供される習慣だという。
(日本海軍の「金曜日のカレーライス」みたいなもんか)
「第27囚人戦車隊」というミリタリーマニア大好きのデンマーク映画の中で
「今日は木曜日だろ、豆スープの日だ!」「ありゃぁ緑色した泥水だ!」
・・・という台詞があったことを思い出した
(ドイツや北欧諸国では「木曜日は豆のスープ」というのが昔からの習慣らしい)。

「ほっぺたが落ちるほど美味しい」と表現するような、特別に美味いモンとは言わないけれど(!)
これがスオメン・フィールドキッチンの中身だと思うと格別に美味いぞ。

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