8.8cmFLAK37@航空博物館

フィンランドがドイツから最初に「88」を購入したのは1943年春のことで、
18門のFLAK37(Sd.Anh.202とともに)首都ヘルシンキ防空のために配備。
1944年6月には更に72門(!)の固定式(砲架のない形態)のFLAK37を受領し、
首都以外の主要都市(複数)にも強力な対空砲兵陣地が構築されました。
フィンランド軍での呼称は「88ItK/37(=88mm対空砲37年式)」で、
主要メーカーだった「ラインメタル・ボルジヒReinmetal Bolsig」社に因んで
「Rämäpää(=daredevil=向こう見ず、猪突猛進野郎)」と呼ばれたそうです。
戦後も1977年まで(!)対空砲兵部隊に配備され、
沿岸砲として一部使用されていたものが退役したのは1990年代(!!)。

2004年、ヴァンターの航空博物館に特別展示されている「88」の写真を入手したので、特別に紹介します。
この特別展示終了後は対空兵器博物館に移される模様です(恐らくもともと対空兵器博の収蔵物)。

The photo via Mr.Ola Pederesen. Kiitti, Ola! :-))



砲盾は装備されていませんが(現役時代の写真でもそれを装備した砲を見かけない)、
Sd.Anh.202が取り付けられた状態で展示されています
(1943年に輸入した18門のうちの1門だろう)。

相変わらず、ヒジョーに状態がよろし。



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