湖底から引き揚げられた航空機
(の遺骸)


ここで紹介するのは、近年湖底から引き揚げられ、
ヴァンターの航空博物館で特別展示されていたものです。
LaGG3、Me109G-2、SB-2、ブレンヘイム、グラディエーターなどの残骸が発見されたそうです。




塗色が美しい色調のまま残っている、ソ連のLaGG-3戦闘機胴体の外壁
(グリーンの意外なまでの明るさが印象的)。
これは湖底から引き揚げたものではありませんが、
この記念展示の機会に展示されていました。
(撃墜記念に国籍マーク部分のみ剥ぎ取り、個人が保管していたものらしい)




そのLaGG-3外壁の裏側。
この戦闘機は鋼管フレームの木製胴体だったことは聞いていましたが、
その材質の見た目は、まさに「薄いベニヤ板」。




メルスだ!G-2だ!
引き揚げられたメッサーシュミットMe109G-2「MT-208号機」は、
目下レストア作業中です。
発見されなかった(?)胴体後半部や垂直尾翼などは、
レプリカを作成して繋げているところです。
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SB-2爆撃機の残骸も引き揚げられました。
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ブリストル・ブレンヘイム(ブレニム)Mk.I「BL-180号機」も引き揚げられました。
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グロスター・グラディエーター戦闘機(グラディアトル)のパーツも発見されました。
写真はその操縦桿と、計器盤および信号ピストル(照明弾などを発射)など。




モラン・ソルニエMS406戦闘機(モラーネ)のパーツも引き揚げられました。
もはやどれがどういうパーツだが、さっぱりわからない状態ですが、
それがそこに、憂国の志士が確かに存在していたことの証しであることを思うと、
思わず熱いものがこみ上げて来るのを禁じえません。




モラーネの機体が現存していない(。。はず)のは残念ですが、
航空博物館には(今回の引き揚げ品ではありませんが)、
モラーネのキャノピーのみが、以前から常設展示されています。
窓はガラスではなくアクリル製。
フレーム前部天井には、円形の小ハッチがついています(照明弾発射用?)。




アヴロ・アンソンも、エンジンだけなら残っています。



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