ツポレフSB-2爆撃機
(の遺骸)


ソ連のツポレフが、もともと高速旅客機として開発し、
その後爆撃機として再設計された、当時最速の爆撃機
(在ムルマンスク英国空軍のハリケーンMk.IIが、
護衛に就こうとしたが追いつけなかったというのは有名な話)。
冬戦争以来、大量にフィンランドへの爆撃行に出撃しましたが、
その高速度を以ってしても、
勇猛果敢な芬空軍機によって、他の爆撃機とともに、大量に撃墜されました。
当時のソ連空軍の飛行士の練度と、
爆撃機器の性能があまりにも低かったためでもあるのですが、
落ちたソ連爆撃機で飛行隊が出来あがった(!)のも有名な話です。

ここで紹介するのは、近年湖底から引き揚げられ、
ヴァンターの航空博物館で展示されていたものです。
メモをし忘れたので、このSB-2が芬空軍の機体だったのか、
撃墜されたソ連機だったのか詳細がわからなくなってしまいましたが、m(--)m




以下の写真は2001年、他の引き揚げられた様々な残骸とともに、
特別展示されていたときのものです。




引き揚げられたSB-2の胴体後半部。




同じく引き揚げられたSB-2の車輪。




引き揚げられたSB-2に搭載されていたという機銃と、爆撃照準機器の一部。




垂直尾翼。
これは以前からこの博物館の片隅に、ごろんと転がっていたものです(!)。
わずかに往時の塗色が残っています。




SB-2に搭載されていたクリモフ・エンジンとプロペラ。
これもかつて、湖から引き揚げられたものです。



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