QF 4.5インチ(114mm)榴弾砲Mk.II
(114 H18)


冬戦争中に英国から24門が供与され(1939年に25ポンド砲に更新したために余剰となったのでした)、
またスペインからも30門(!)が送られた古式ゆかしい榴弾砲
(Mk.IIの開発は1917年!原型Mk.Iに至っては1909年!)。
。。。英国が本気でフィンランドを支援しようとしていたのか疑問視せざるを得ない(!)。
フィンランドでは「114H18」という名称(「H」は「榴弾砲haupitz」の意)で配備されていましたが、
この砲に機動性を持たせたうえ、捕獲したBT-7の有効利用をしようと1942年に、
特製の砲塔内に載せたのが突撃砲:BT-42()。

写真はハメーンリンナの砲兵博物館に展示中の1門。

唯一残った1輌のBT-42が、現在もパロラの戦車博物館に展示中です。




多孔式のマズルブレーキは、フィンランドで独自に(苦し紛れに!)取り付けられたもの。
マズルブレーキの全長は299mm、直径(外)はφ175mmでした。
空いている孔の直径はφ10mmでした。




英国オリジナルの形態は、ロンドンのIWMや旧イギリス領諸国の博物館で見られるところがあるそうです。



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