「本物のオーロラを見たあとでこの特撮オーロラを見ると。。。
でも、うーん。。。まぁいいでしょう」のコーナー

Tokusatsu-Revontulet

このコーナーでは、主にTVアニメ・特撮ドラマで再現されたオーロラについて
「オ、オーロラ?こ、これが??」と思わずツッコミを入れたくなるような作品や
「お見事、これぞオーロラ!」と感心させられるような作品を紹介していきます。

(↑「実際の」オーロラが上空に出現した森の一例。2000年Saariselkäにて)

なお、取り上げた番組・映画の詳しいストーリーや解説については
本コーナーの趣旨とは直接(いや、まったく)関係がないため、割愛させていただきます。
また本コーナーは、その番組・映画そのものを批判するのが趣旨でないことも、予めご了承ください。
ついでに「ネタバレ」も(おおいに)ありますので、その点もご注意ください!


番組/映画 本放送/公開年 話数
(サブタイトル)
出現場所 寸評
帰ってきた
ウルトラマン
TBS系
1971
第35話
「残酷!光怪獣プリズ魔」
日本の太平洋側近海。オーロラから指す一条の光の下に出現する、光怪獣プリズ魔! a)絵に描いたカーテン状(一部はビニール素材)
b)色は暖色主体の虹色
c)静止したまま動かない
 劇中のMAT:岸田隊員によるとプリズ魔は、「光が限りなく物質化した怪獣」(はぁ!?)。その独特の妖しい「鳴き声」は、なんと「お〜〜ろら〜〜」と台本に記されていたそうである。
 そのコンセプトやストーリー展開は、シリーズ中でも特に異色で絶妙な脚本のひとつ(岸田森氏の作!)なので、まぁいいでしょう。
太陽戦隊
サンバルカン
TV朝日系
1981
第50話(最終回)
「輝け北極オーロラ」
北極での決戦のクライマックスシーン。太陽エネルギーの奪われたサンバルカン最大のピンチの、まさにその時!! a)絵に描いたカーテン状
b)色は赤・ピンクを主とした虹色
c)静止画像がいくつか連続
 なにより勘違いなのが、暗雲に隠れていた太陽が顔を出すとともにオーロラが出現!太陽の日差しを浴びオーロラのエネルギーを受けて、必殺技「オーロラプラズマ返し(4回連呼)」炸裂!、となるのだが。。。
 日中(つまり太陽が出ている状態)だと、あまりに明るくてオーロラは肉眼では確認しにくいのである。夏のラップランドがオーロラ・オフシーズンなのも、その沈まぬ白夜の太陽のせいである(電離層の彼方では年中オーロラが発生していることを忘れてはいけない)。
 しかし稀代の名優:岸田森の、まさに遺作となったこの最終回。お話が愛と正義と熱血なので、まぁいいでしょう。
美少女戦士
セーラームーンS
(スーパー)
TV朝日系
1994
全話
OPアニメ
オープニングイメージの中、セーラーちびムーンとペガサスが戯れる背景 a)絵に描いたカーテン状
b)色は寒色系の薄い虹色
c)0.数秒の静止画像を数パターン連続させての表現
 ここで描写されるオーロラは、(アニメでの表現ゆえに)もともとその再現には限界があり、オーロラの実際を再現できていない。 しかしその描写の美しさたるや、オーロラ経験者の私をして、思わずうっとりさせるに十分であった。そういう意味においては「リアル」でないにもかかわらず、その表現が秀逸だから(「R」後半と「S」前半の展開も大好き♪)、まぁいいでしょう。
ガメラ2
:レギオン襲来
大映他
1996
  謎の隕石が落ちた北海道上空 a)不規則な帯状
b)色は緑色
 このオーロラは本来のオーロラとは異質のものという設定なのだが、風に流されているかのような(微妙な)動き方は、さすがに90年代末最新のCG映像技術で作られたものだけに表現がリアル。
 「ツボ」を押さえた怪獣映画の傑作であり、また日本人にしか作れない(ある意味)戦争映画としても秀逸なので、まぁいいでしょう。
仮面ライダー MBS系
1971
第50話
「怪人カメストーンの殺人オーロラ計画」
(その名も)オーロラ怪人カメストーンの殺人オーロラ  怪人の放射する色とりどりの怪光線が瞬くや、晴天に「動かない絵に描いた帯状オーロラ」が出現(いやはや本当に「絵」である・・・)。このオーロラを直視した人々や、一文字隼人までもが失明!それでも闘うライダー2号!怪人やっつけたら目も治った!(おいおい!)
 それにしても、「オーロラ」と「亀」をリンクさせるショッカー、死神博士の独創性は破天荒。無事に怪人は(意外とあっさり)倒されたし、まぁいいでしょう。
日本沈没
(TVシリーズ)
TBS系
1974
第11話
「京都にオーロラが!」
大地震の前兆で、東京と京都上空に出現!? 内容未見。
(講談社コミックス版でも京都大地震のくだりが描かれているが、そちらにはオーロラ描写はない。なにより、「日本沈没」であるにもかかわらず登場人物が全員、どうしても「ゴルゴ13」に見えるのは、さいとうプロだからか(!))
マイティジャック フジTV系
1968
第8話
「戦慄のオーロラ」
未見 内容未見。
(「戦え!マイティジャック」になってからの第8話ではない)
ウルトラマン
ティガ
MBS系
1996
第34話
「南の涯てまで」
南洋、クリオモス諸島(架空)上空  サワイ総監の乗った連絡機が行方不明に。救助に向かったガッツウィング2号は、謎の赤いオーロラ捕らわれ操縦不能に!オーロラを突破せよ!あれやこれやとあって、生体兵器デシモニアが出現!(現在、オーロラの形状をビデオにて再確認中)
ウルトラセブン TBS系
1967
第24話
「北へ還れ」
北極上空。オーロラ宇宙人カナン星人登場!  北極の謎のオーロラ(のような虹のような怪光線)が旅客機を襲う!カナン星人に操られるカプセル怪獣ウィンダムのアホさ加減には幼少のワタシもヒイたが(!)、物語は和風情緒溢れる感動的な作品なので必見!(フルハシ隊員お当番)
 くしゃくしゃのビニール素材(?)を使った(現代のCGIに比べると、ぶっちゃけおチープな)オーロラの表現だが、まぁいいでしょう。
帰ってきた
ウルトラマン
TBS系
1971
第21話
「怪獣チャンネル」
関東地方上空。電波怪獣ビーコンによる仕業。  劇中なぜか唐突に挿入される、上記「Uセブン第24話」の「旅客機と防衛軍戦闘機が空中衝突するシーン」のラッシュフィルム(流用シーン)(電波怪獣ビーコンの出す電波って、オーロラ状に物質化するのか!?)。
 故に特撮オーロラの形状とともに、戦闘機パイロットのコスチュームもTDF隊員のママだが、面白いお話なので(新マン大好き!)、まぁいいでしょう。
仮面ライダー
ブラックRX
MBS系
1987
全話
オープニング主題歌
OPテーマ歌詞冒頭  「♪光のオーロラ、身にまとい〜」で始まるこのカッコイイ歌・・・・・当たり前だ。「オーロラ」は「光」である。
 思わずツッコミを入れた上に映像の話でもないし、後半(特に最終回近く)それまでのオトナっぽい路線から一転したお子さま向け展開になるこの番組であるが(スカイライダー以降の昭和ライダーにお約束!)、まぁいいでしょう。
キカイダー01
(ゼロワン)
NET系
1973
第30話〜
ビジンダー=マリの変身シークエンス
変身した場所の上空どこでも!  マリ=ビジンダーが変身する際、その上空に突如として現れるピンク色のオーロラ!宙を舞うマリ、そして咲き誇る花畑の中から飛び出すビジンダー!しかしその美しさとは裏腹に彼女には、悲し過ぎる十字架が背負わされていたのであった・・・!!
 文字通り絵に描いた動かない稚拙なオーロラであるものの、それを遥かに凌駕する志穂美悦子さまの、その、カワイさと強さとカッコよさと奥ゆかしさにはもぉ、何者も勝てない!だから、まぁいいでしょう。(嗚呼〜!!)
氷河戦隊
ガイスラッガー
TV朝日系
1977
第1話
「戦士三万年前より還る」
南極上空  インベム星人に対抗するため強化改造手術を受けた超古代の戦士たち。3万年前に氷河の中に閉じ込められ眠り続けていた彼等が、いま覚醒する!再びインベムが地球を襲う。そこにはもはや自分達の祖国は無かったのだが、立ち上がる戦士達!
 非常に淡い緑の、昔ながらの絵の動かないオーロラだが(OPにも非常に薄いオーロラをくぐって飛ぶソロン号の絵がある)、石ノ森作品であり(主人公が009と区別つかん)、また「ガ」の音ばっかりの主題歌(因みに2番の歌詞にもオーロラが出て来る。石ノ森本人の作詞)がとにかくカッコいいので(!)、まぁいいでしょう。
ザ・コア
The Core
ギャガ・ヒューマックス
2003
  合衆国上空
(劇中の映像表現はワシントンDCのみだが、「世界各地」と見るべきだろう)
 地球の核(コア)の回転停止!磁場を失った地球は太陽光線の直射に焼かれ、人類は1年以内に滅亡する!(実はアメリカ人のせいで!)・・・というSFパニックムービー。
 天変地異のひとつとして出現する、21世紀の最新CGI技術を駆使した「特撮オーロラ」は、実際のオーロラ独特の動き方と、そのつかみどころがない形態をかなりリアルに再現しており見事である。
 ただし、ミッションを終えた地中探査船がマントルを突き抜け地表へ一目散に帰還するクライマックスでは思わず「♪来るときあれだけいた蛇や〜蠍・毒蜘蛛〜いやしない〜。底無し沼さえ〜消えている!」のフレーズを歌いたくなる(!)。しかし若手天才ハッカーの台詞に、(一言だけ)スタトレねたもあるので、まぁいいでしょう。(情報提供元:マクタロウ氏
オーロラの彼方へ
FREQUENCY
ギャガ・ヒューマックス
2000
  ニューヨーク上空  タイトルもずばり!(ただし原題はまるで違う。原題はたった一言・・・・・「頻度」!) CGIを駆使した美しくリアリティ溢れるオーロラが出現する。その電波干渉の不思議な影響により、(30年前の)父と(30年後の)息子が無線機を通じて心を通わせる。
 ・・・というそのあらすじと邦題から、父と子のお涙頂戴文芸作品かと思っていたら大間違い。タイム・パラドックスの矛盾を極めて楽観的に解釈したSFアンソロジー(科学考証はともかく、気楽に見られる痛快映画)なので、まぁいいでしょう。
恐竜大戦争
アイゼンボーグ
東京12ch系
1977
第28話
「雪原に黒い影!北極点の闘い」
エピソード終盤の北極上空  北極基地を襲った怪獣ドドラを撃退したD戦隊!戦い終わったその頭上には、オーロラが美しく輝いていた・・・。
 ただし、淡い緑を基調とした帯状の文字通り絵に描いたオーロラ。アニメと実写を合成させていた本作。このシーンこそ実写のオーロラとアニメーションの主人公の姿を合成して欲しかったものだと思うが、この当時ではこれで精一杯だっただろう。
 それにしてもこの番組、「ミニチュア」と「アニメ」と「着ぐるみ」の3つが同時に同一画面に絡むシーンは圧巻(!)なので、まぁいいでしょう。
科学忍者隊
ガッチャマン
フジTV系
1972
第34話
「魔のオーロラ作戦」
世界各地の上空(実はギャラクターの鉄獣の発する怪エネルギー波)  悪魔のギャラクターが開発したのは、人間の脳波を動物のそれと入れ替えてしまう(えっ?)「オーロラ光線」!そしてターゲットにされた南部博士も猿の脳波に!いつも同じ服沈着冷静なあの南部博士が、「ウッキぃ〜〜!」と奇声を発しながら基地内で暴れるシーンが大変ミモノショッキングである。この作戦にはさしもの科学忍者隊も、「狂」の字のセリフで一同大騒ぎ!
 今では地上派の再放送では、頻出する放送自粛/禁止語句(特にケン!)に音消しが入ってしまっているが、まぁいいでしょう(えぇっ!?)。


他にもまだまだ、枚挙に暇がないほど、特撮番組や映画やアニメに「特撮オーロラ」(オーロラの描写)があるようです。
「こんな特撮番組/映画にオーロラが出ている!」という情報があれば、BBSかメールにてご教授ください! 2004.03(かさぱのす)



「オーロラ」に戻る
タイトルページに戻る