7.5cm対戦車砲PaK40(75pstK/40)

継続戦争中の1943年3月から44年8月にかけて
それまでの対戦車砲を更新すべく、ドイツから210門を輸入。
継続戦争では怒涛の如く押し寄せるソ連戦車を多数撃破しました。
フィンランド軍では、戦後の1960年代まで現役の対戦車砲でした。
(実は80年代まで訓練用に保管されていたものの、その後、大量に売りに出されたらしい!)

戦車博物館と戦争博物館にそれぞれ展示中の写真。




戦車博物館に展示されているうちの1門。
(以下、主に2004年夏の撮影)



移動時に脚を閉じた状態の際の支持金具。
左舷側の脚の中央部にある。



右舷側車輪。
プレスされたスポークが裏表に貼り合わされた、戦争後半の構造。



別の1門は、掩蔽壕の中に据えられている。
実際の戦闘配置を模して展示されており、
(照準機器は取り外されているものの)高い丘の上から車道を狙い撃ちである!



同じ砲の2010年の撮影。



展示位置(向き)が変えられていた。
明らかに車道を迎え撃つ姿勢にクレームがついたのか?!(~o~;)



ヘルシンキの戦争博物館の駐車場に展示されている1門。
結構、駐車や駐輪の邪魔になるだろうと思われる(~~;)
「車輪の溝には石がよく詰まる」ということに注意(!)。



こちらの砲の車輪もプレス(鋳造?)のスポーク。
ただし先の戦車博物館のとは形状が違うものの、やはり戦争後半の構造。



砲脚の末端。
(向こうに見えている脚は、ソ連製76.2mmF-22のもの)



間違ってもこんなモノを装填しようとしてはいけない!
(おりしも撮影前日はvappuのお祭り。どっかの酔っ払いの仕業・・・?(--;))


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