5cm対戦車砲PaK38(50pstK/38)

継続戦争中の1942年にドイツから27門(6月に12門、12月に15門)を輸入した対戦車砲。
7.5cmPaKには力が劣るものの、終戦に至るまで第一線で使用されました。

15門が戦争を生き残り、一部が戦車博物館と砲兵博物館にそれぞれ展示中です。




屋外に置かれている1門。
向こうに見える75mm砲が大きく力強く見える。



その車輪(左舷側)。
ドイツのコンチネンタル社製。



脚の末端。
移動時に脚を閉じた状態の際の支持金具。



砲尾左舷側。



砲架部分のアップ。

この砲は、珍しく移動用の第3輪もセットで展示されています。
移動時にはこの第3輪を立てて、脚の末端に繋ぐのです。
(余談ながらイタレリの1/35は、唯一これが付属しているインジェクションキット。エライ!)。



別の1門は、丘の上に設営された陣地の中にセットされています。
車道を眼下にしているのですが、走ってくる車に狙いをつけるべく
俯角が掛けられているのが、リアル(?)。



もう1門、「対戦車兵器ホール」ともいうべき建物の中に展示してある。
戦後もしばらく使用されていたもので、特徴的な往時の2色迷彩。


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