BA-10Nクレーン車(Ps.27-11)

戦時中にソ連より捕獲したBA-10装輪装甲車のうちの1両を、
1962年に(!)フィンランド軍が回収車両として独自の改造を施したもの。
車台はBA-10(ただしエンジンをフォードV8に換装した一連の車両)のまま、
後部を切り開いてクレーンを特設したワン・メイドの車両です。
(なんと)1978年まで整備部隊で使用されていたとのことです。

現在はパロラの戦車博物館:レストア・ヤードに保管(放置!)されており、非公開。

・・・なんともはや、凄まじい光景ですな。
(これが2004年に撮影された写真とは思えない!)


運転台付近。
往年の「戦車マガジン:1982年3月号」には、まだ本展示場に展示されていた頃の
大変クリアで貴重な写真が掲載されていました。
(故に手持ちのフィルムの底が見えていたワタシは、クレーン部分の写真しか撮ってない!m(--)m)


クレーン本体。
そこいらのスクラップ屋さんから拾ってきて流用したに違いない(かなぁ!?)。


クレーンの載った車体後部の下部。
切り開かれた車台にアングル材を渡し、その上に載せて溶接&ボルトで固定してある。
(マンガのように)回収物を牽き始めた途端に、バリバリもぎ取って行かれそうな(!)、
強度的に実に頼りない印象です。
(タイヤの磨り減り方を見ても、かなりご苦労されたご様子(~~;))


クレーンのディテール(右舷側より撮影)。


運転台(「運転席」と「コクピット」とかいう単語が似合わない!)。
レストア作業にとりかかるために(いつ?)、
シートのクッションも助手席本体も取り払われています。
がんばってくれ!!


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