チャリオティーア駆逐戦車Mk.VIIB(Ps.252-25)

クロムウェル巡航戦車の改良車体を使用して、
WW2後の1950年に(この時期に及んで)開発された英国の駆逐戦車。
FV.4101として制式配備はされたものの、主力戦車センチュリオンが就役済みの本国では
・・・すでに役立たず(朝鮮戦線には呼ばれもしなかった!)。
結局は海外に輸出(やっかい払い)され、中東諸国やオーストリアの他に
いいカモ(否、お客)になったのがフィンランドでした。
芬軍は1958年に3輌を試験購入、その後60年には35輌を購入し、
合計38輌が1979年まで現役でした。




角張った巨大な砲塔、長大な砲身、大口径転輪。
合体変形メカのようで(乗員も3名だし!)、男のコが好きなカタチだ。
いや、実にカッコイイ(・・・見た目は)。



砲塔後部の切れ上がった形状がカッコよくて好きです。
まったく不必要なカッコ良さ!



砲塔右舷後部に標準装備されていた(有線電話の)ワイヤーリールは、
芬軍では取り外して使用していました。



砲盾基部周辺。主武装は20ポンド(83.4mm)戦車砲L/64。
クロムウェル戦車と違って車体前面機銃マウントは塞がれていることにも注意。

模型は(古のニチモ以外に)、アキュリットアーマーのレジンキットがありますが、
惜しむらくはその砲身が初期の20ポンド砲のものであることです。
フィンランドの装備したチャリオティアは、(ご覧の通り)砲身中央に排煙器の付いた後期の20ポンド砲なのです。
センチュリオンMk.Vの主砲と同じ・・・って、流用できる元は少ない。流用できてもカネは掛かる!



溶接痕もマガマガしい、砲塔基部左舷側。
(フェンダー上の)雑具箱の止め具のディテールにも注目。



逆光に映えるその巨体と砲身!
(・・・と言えば聞こえがよいが、もっといい写真を撮って来て入れ替えるつもりです)


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