76.2mm野砲F-22 m1936
(76K36)


ソ連製の野砲。本来的には対戦車砲ではないものの、その貫徹力の高さから
捕獲したドイツ軍が自軍の対戦車自走砲の主砲として改造・再使用したことでもお馴染み。

対芬戦に持ち込まれた他のソ連野砲と同様、フィンランドにも戦争中に大量に捕獲され
「76K36」の名称で戦後も長く使用されていました。
現在、ハメーンリンナの砲兵博物館とヘルシンキの戦争博物館に
(少なくとも)1門づつ展示されています。




ハメーンリンナの砲兵博物館の1門。
(隣には76.2mmZiS-3がある)



寄って見た。



さらに寄って見た。



砲尾。
砲架、脚の接合部に注意。



砲尾右舷。



砲尾。



砲架の末端(正面から見て左側の脚)。



車輪(左側)。
このタイプの車輪は122mm榴弾砲M-30などにも使用されているので、
ズヴェズダの同キットをディテールアップする資料としても最適。



ヘルシンキ市内の戦争博物館にも1門、駐車場に置いてある
(大きい写真は冬、小さい写真は春)。



ヘルシンキの砲尾左側。
春には防水カバーが外されていたので撮影。



極寒の冬の野砲には、雪がこのように積もる。
画面右端に見切れている「シュトゥルミ(III突:Ps.531-30)」にも注意。
左端でふらついている、「ド派手なロシア兵」みたいなヤツは無視してくれ。

ところで砲盾裏右端に(戦後芬軍によって)ステンシルされた「50km/h」は、
「危ないから時速50km以上の速度で牽引したらアカン!」という注意書かとぞ思う。


「実車写真集」に戻る
「陸軍」編に戻る