世界最強の杖
tue


・敬老の日マストアイテム(!?):


 さて、これが何だかおわかりになるだろうか?

 そう、杖です。
 昔々、ワタシがまだ初渡芬する直前のこと、フィンランドを特集・紹介していたTV番組で、
「ラップランドの老人は、この杖を持って森の中に入って行く」
とかいう紹介がなされていたものです。そしておりしも直後にワタシが初渡芬した際に、現地(ロヴァニエミのサンタクロース村の土産物店だったと思う)で販売されていたのを発見、老いた両親への土産物として(!)、大喜びで買って来たものです。
 この杖、
 そこいらの杖とは杖が違う!
 なんだか妙な「装置」がいろいろ装着されています。

 本体の材質は、フィンランド国産の白樺のようです。非常に固く、まさに頑丈そのものの。しっかりとした作りです。「頑丈な杖」というだけなら、日本製も負けてはいません。しかし。。。この杖は、「世界最強のサバイバル杖」かも知れません!なぜにあらば。。。

 極寒のラップランドの森林地帯で迷子になった老人は、普通で考えればその時点でもう、生きて帰ることは絶望的であります。
 しかし、この杖さえあれば大丈夫!!
 その装備をば、ご説明いたします。

・赤い蓋のガラスビン(ボトル):
 。。。中にウォッカを入れておく。雪の吹きすさぶ森の中では、それで暖まる!
    高カロリー、高タンパク。ウォッカが一番!生きる糧だ!
・木の栓の付いた箱:
 。。。(恐らくマッチを入れておくための)密封構造になっている。
    遭難してキャンプをする際は、まずは火を起こすことが大事だ。
    暖を取るのはもちろん、その煙が狼煙にもなるぞ!
・(自転車のと同じ)ベル:
 。。。大声で叫んで救助を求めても、体力が消耗するばかりであることが多い。
    そこでこれだ!必要最低限の体力で大きな音を鳴らし続けろ!!
    自分の存在証明を示せ!!


 。。。しかしどうもこの杖には、「遭難しちゃいけないお年寄りのための敬老グッズ」という意味だけではなく、
実は
「姥捨て山に放り出したジジイやババアに持たせるグッズ」
ではないか、という見解が無きにしもあらず(!!)。
 その次からの渡芬では、どこの土産物店に行っても、販売されているのをなぜか見かけなくなってしまったのですが。。。(やっぱりか!?倫理上の問題で発売禁止!?)


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