終戦直後の鍋
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・ヘルメットから作った鍋!:
 2004年春に、ヘルシンキの戦争博物館sotamuseoで特別展示されていたもの。 終戦直後の市民生活と産業の復興についての展示でした。

 そんな中のひとつ・・・・ヘルメットを潰して延ばして叩いて作った「鍋(ボウル)」。
 家財一切を失った家族が食事のために先ず必要なモノ。 日本の終戦直後の品物の展示でも見たことがありますが、手っ取り早くヘルメットから作るのは何処も同じようです(もちろんヘルメットなら、ひっくり返しただけでも鍋の代わりになる)。

 写真はドイツ製とソ連製のヘルメットから作られた鍋ですが()、単に取っ手を付けて加工しただけでなく、内側に白く・外側を青くホーロー加工されているところに「どんなときでも失われないフィンランド人の美的感覚」を感じます(!?)。

・地雷から作った鍋!:
 ・・・・・ただし、これはちょっと・・・・・
 地雷から作った鍋・・・・・って。

 確かに大きさも形も、ひっくり返せば鍋にちょうどいいサイズではあるのですが。

・軍用自転車も庶民の足に:
 ちなみにこちら、復員兵とその奥さん(?)。 ファッションは二の次。 こういう服しかありませんでした(とは言え、奥さんのジャケットの袖や裾の赤い刺繍には、希望が感じられる)。

 戦場を縦横無尽に駈け回った自転車も、これからは「市民の足」に戻ります。


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