フィンランドふとんたたき
suomalainen mattopiiska

はたしてフィンランドにも、
「布団たたき」は存在したのである!

(そりゃまぁ・・・布団を敷く文化の国でなくても、ベッドにはマットを敷くから必然の道具だろうよ)

実はこれは、我が家の近所の模型プロデューサー氏が昨年秋に渡芬された際のお土産品。
氏のフィンランドでの取材に(ほんのちょっとした)協力をさせてもらっただけなのだが、
フィンランドの「イヤげもの」を散々物色している我が家のこと、
土産ものに何を選んだらよいものかと氏が思案に思案を重ねた結果が
・・・・・『ふとんたたき』だった。(~o~)


「布団たたき」をスーツケースの中に入れてフィンランドから持ち帰った氏の行動力には、敬服する!

件のプロデューサー氏と、設計者「私財でインジェクション連結キャタピラ」氏(~o~)による
フィンランドでの現地取材が結実した結果が、
「布団たたき」と「88mm砲」である(!)。
ついにドラゴン社から発売になった1/35 8.8cm対空砲FLAK36の砲架部分全長との比較。
たいへんわかりやすい比較写真である(・・・!?)。

商品名はフィンランド語で「MATTOPIISKA(まっとぴぃすか=マット叩き)」である。
 ポリプロピレン系の素材で一体成形された、薄いブルーの本体。
 「マットたたき」の「叩き」たる部分は、空気抵抗を最小に抑えた形状である。
 そしてなんといってもこれの特徴は、その独特の「ギザギザ」であり、この構造のために、「叩き」部分がよく「しなる」のである。
 すなわち、マットを叩く際に力一杯目一杯に叩かずとも、この「しなり」が叩く力を倍増(?)してくれる。

 この「マットたたき」を握って振ると、手首にエコーのように「しなり」が連続的に伝わる。
 筋力増加とプロポーション維持、ダイエット効果を謳う「なんとかブレード」みたいな健康器具があるが、まさにあの感じである(!)。
 グリップにはゴム素材が使用されており、滑りにくくてしっかりホールド出来る。 小さな窪みが規則的に並んでおり、さらにその表面は梨地加工が施してあるので、握った手に大変よく馴染むのである。

 人間工学的にも物理学にもよく考えられた構造であり、
もはや「布団たたき」ではなく、「ラケット」である。
 フィンランドSINITUOTE Oy.の「SINI」というブランドは、家庭用品(特に掃除道具)の大手。 デパートなどの家庭用品売場で同社の製品をよく見かける。

 布団たたきに限ったことではないが、フィンランド製品の社会事情的特徴で、商品名もスペックもフィンランド語とスウェーデン語の併記であり、「フレキシブルでアスレチック!」などという、およそ布団たたきとは思えないキャッチコピーを謳っている(!)。


 さっそく我が家で敷布団を干して、使ってみた。 細君が「ラケット」を振りかぶった次の瞬間・・・:
シュバーーー!
バスコーーーン!!

市川市内に フィンランドの音が 響き渡る。
(↑・・・久米明の声で)

 因みに既述したように、大袈裟に力を入れて叩かなくても充分に布団たたきを行えるので、ここまでの大音響を響かせる必要はない。 まったくない。


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