フィンランドの「パン」の話
Suomalainen "REIPÄ"

・パンであってパンではない!:
 ・・・それは何かと尋ねたら(ベンベン♪)
 現地では「ゆーすと・れいぱ(juustoreipä)」と呼ばれており、直訳すれば「チーズ・パン」という意味になるデザートの一種。 ところがその名前とは裏腹に、実は小麦粉もパン粉も使っていない、いわばチーズケーキの亜種なのです。
 はっきり言って、特に我々日本人には好き嫌いの大きく分かれる「おやつ」です。 味がオカシイというのではありません(ぶっちゃけ、それだけでは美味くも不味くもない中途半端なモノだ)。

 オカシイのは、一口噛み始めるや否や口中で「キュッキュキュッキュ♪」といちいち音がするのです(おやつと歯が擦れる摩擦音)。 しかも口中から頭蓋に響くその音が歯軋りとか、黒板に爪を立てて引っ掻くときの音(!)なので、食べるのがツライことこの上ない人も少なくないでしょう(;;)

 フィンランドでは本当にチーズを載せて焼き上げたパンも「ゆーすと・れいぱ」なのだそうで、注意が必要です(!?)。
 
 ジャムが付属しているものも市販されている(付属していないものもる。また写真のように4分割されたものもあれば、まるごとホールのものもある)。 写真に示したユーストレイパも、ヘルシンキのスーパーマーケットで購入したもの()。

※)購入の際、製造年月日の表示には注意すべし!基本的に日保ちのしない食品であり、日にちが経った物は真空パックと言えども、(なぜか)水っぽくなっている。日ごろ○゛イエーで鍛えられているヨメさんの目利きは、伊達ではなかった!


 ここで付属しているのは(まるで両生類のタマゴのような)黄色いベリーの一種のジャム。 非常に美味い。 美味いけど歯ざわりが・・・・(万人にはお奨めしませんが、少なくともフィンランド独自のデザートです)。

 
 我々がこのデザートと初めて出会ったのは2002年、「ぴえのいす・おじさん」こと、Olaのお宅で供されたとき。 奥さんのSeija特製「自家製ベリー・ジャム」が素晴らしい。 以来、彼のお宅へお邪魔するときには、(サウナの用意とともに)このユーストレイパをデザートにリクエストしている。


・ムーミン・パン! ニョロニョロ・パン!!:
 お断りしておきますが、これはフィンランド製ではありません。 しかもこちらは正真正銘の「パン」です。

 東京ドーム外苑の「ムーミン・ベーカリー&カフェ」(スープなどのフィンランド料理もちょっと味わえる)で販売されている美味しいパンなのです。
 昔から動物やアン○゚ンマンを象ったパンは数多在れどしかし、こちらはムーミン・トロールがパンに!(「白目を向いている」とか言っちゃいけない! 「帽子を取ったパパ」でも「エプロンを取ったママ」でも「毛のないスノークお嬢」でもないぞ!)。
 現在販売中のバリエーションとしてはこの他に、ニョロニョロ・パンがあります(「ちょっとキショい」とか言うな!)。 おいしいパンなのです。

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