エストニア土産好適品(?)
Eestilainen Souvenirs(!?)


・エストニアン・シールド灰皿:

 この紋章、ご存知の方はご存知ですね。第二次大戦中、ドイツ軍に参加したエストニア人義勇師団の兵士の袖に付けられたワッペンの紋章です「エストニアを知るための資料」にて紹介している、osprey「MEN-AT-ARMS」シリーズ147「Foreign Volunteers of the Wehrmacht 1941-45」参照)
 そんなモノの灰皿があっていいのか!?
。。。タリン市内に散在する土産物屋のひとつで見つけたときには、「さすが本場だなぁ」と思ったのですが、実はこの紋章は「エストニアの国章」だったのですねぇ(。。。いや、コレを見ていきなり、「あ!エストニア義勇師団のマークや!」と思う方がオカシイのか;)。

 注意する点がひとつ。(この灰皿に限らず、多くの土産物として売られている物品について言えることですが)お店によって値段が違う(!!)ということであります。ワタシはこれを20クローネ(当時約400円)で購入しましたが、露天商では概して高い値がつけられているようなので、あちこちの土産物屋をよく歩き回ってから後に、購入を決断した方がいいようです(苦笑)。



 また、タリン旧市街地内には骨董品店が多い。これでもか!というぐらい多いのですが、そんな中で見つけたこのお店(角のお店)。写真では判読できませんが、ウィンドウに「Military Antique Shop」とステンシルされています。
 かつてフィンランド戦史研究の大家:梅本弘氏にお会いした際、タリンにこのような店があることをお教えいただいていたのですが、実際にそのウィンドウを覗いてみると、店内がものすごい事になっているのが見えました。
 そのスジのモノがギッシリ、燦然雑然と置かれていたのです。
 さてはどんなイカガワシイおやじが経営しているのかと(!)店内に入ってみると、やはり独軍やロシア軍のヘルメット・軍帽、ソ連軍の勲章や野戦電話機、WW2中の遺物である錆びた空薬莢や懐中時計、機種不明の飛行機のプロペラ、マキシム機関銃やモシン・ナガン小銃、ドイツの軍歌やヒトラーの演説のCD(ひえー;いいのか!?)、その他ちょっと見ただけでは何が何やらわからないモノがゴロゴロゴロ。。。
 店のカウンターにはイカツイおやじ、、、ではなく、店のオーナーとは思えないアルバイト風のお姉さんが二人。「イタシ方なく店番をさせられている」「ドイツ軍もソ連軍も別にどーでもいい」という雰囲気で。。。

 たぶん町外れに今も転がっているらしい、WW2の遺物を漁って来ては、店に置いて値札を付けているのでしょう。「こういうモノが集まるなら博物館を作って、内外の公衆にこの国の歴史を伝えるべきだろうに。個人間で売買するのはいかがなものか。。しかしここの国民の経済状況を察すると、最も仕入れにコストのかからない商売であり、これも生きていくための術かもな。。」などという複雑な思いに駆られ、店を後にしたのでした(何も買わず;)。



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