(ようやく)おいしいビールとジュース
Beer ja Mehu


・(おいしい)ビール:

 フィンランドでよく飲まれているビールは、「らぴん・くるたlapin kurta(「ラップランドの金」の意)」(上の小さい写真)ですが、日本では通称「東郷ビール」として有名なビールがあります(ありました、というべきか)。本当の商品名は「あみらーりamiraali(「提督」の意)」。


 東郷元帥のほかにもこの「提督ビール」はシリーズ化されていたそうです。1970年に世界の提督6人、翌年までに更に6人、1984年に至っては更に12人と、合計24種類(!)もの「提督ラベル」が発売になったそうです。その中には、東郷元帥以外の日本人として山本五十六、スウェーデン統治当時のスオメンリンナ島要塞の司令官:エーレンスヴァルト(フィンランド人にしかわかんねぇや;)や、WWI当時のドイツ帝国海軍大臣:ティルピッツ(WW2の戦艦の名前でお馴染み)、バルチック艦隊のロジェストヴェンスキー(東郷元帥の宿敵!)などがあったそうです(Jussiさんの「私の雑記帳」では、このビールの経緯について、非常に詳しく考察・解説されています)。

 そんなワケで、別に「フィンランドの同盟国、日本軍、東郷平八郎元帥、万歳!」という戦時中の戦意高揚アイテムでもなんでもないのです(「遊就館」(靖国神社付属の軍事博物館)には、なぜか日露戦争当時の展示コーナーにこの「アミラーリ(東郷平八郎ラベル)」が。。。見る人によっては「当時のもの」と勘違いするからヤメた方がいいのでは??)

 缶とビンがあり、、ました(過去形。ビンはオランダ製のもの)。と言うのも、製造メーカーであった「ピューニッキPyynikki」が倒産してしまい、「『トーゴーヘイハチロウ』、これは売れる!」と考えた(?)オランダの企業と日本の輸入会社が、商品権利を買い取り、現在はオランダに生産工場が移ってしまったのだそうです(ラベルや表記などはほぼそのまま、言わば「復刻版」というか「パチモン」というか。。(最近でも都内大手デパート内のリカーショップで見かけることができました。ただしもちろん残念ながら、この「東郷平八郎」のみ)。
 この「amiraali」は「class IV(アルコール度数が最も高い)」ビールとは言え、下戸のかさぱのすも、これはウマイと感じることができました(ただし、昔飲んだフィンランド製(言わば「ホンモノ」)の方が、明らかに飲みやすくてウマかった)。

 しかし実はもっと美味いビールは、ヘルシンキのパブ「ツェターZETOR」で飲んだ「レニングラードカウボーイズ・ライトビア」(!!)。

・(おいしい)ジュース:

 フィンランド(のみならずエストニアでも)人気の高いジュース。「JAFFA(やっふぁ)」。
 果汁100%ではないので、これこそ本当は体に良くないモノ(?)が含まれているのかも知れませんが、味は「炭酸の若干弱いファンタ」とそっくりでウマイのです。缶とペットボトル(大と小)があり、全国どこのキオスキでも売っていると言っていいでしょう。

 冬の雪の上で冷たく冷やしたコイツの味は、最高にウマイのです!


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