ヴィフーリII練習機(VH-18)

PYRY練習機の後継機として、1951年から59年まで合計51機が運用された、
フィンランド国産(戦後の財政難にも拘わらず!)の全金属製(戦後の資材難にも拘わらず!)の高等練習機。
試作機はヴィフーリI(1機)、量産型がII(30機)、改良型がIII(20機)と呼ばれていました。メーカーは国内大手のValmet(ヴァルメット)重工業。
現在、中央航空博物館に1機が展示中。ヴァンターの航空博物館でももう1機(VH-25号機)がレストア作業中とのことです。
「ヴィフーリ(vihuri)」とは、芬語で「旋風」を意味しますが、「ピヨレミルスキ(pyo"rremyrsky)」もまた「旋風」。どう違うのかネイティブに質問したところ、「vihuri」よりも「pyo"rremyrsky」の方が、「よりハードな旋風。(フィンランドには発生しない)トルネードみたいなもの」なのだそーです。「ヴィフーリ=whirlwind」「ピヨレミルスキ=tornado」と解釈すると良さそうです。



中央航空博物館のVH-18号機。
戦闘機パイロット用の練習機ということから、7.7mmブローニング機銃×2(III型は25kg爆弾×4も)を武装することが出来ました。




機首・カウリング周辺。エンジンは840hp、ブリストル・マーキュリーVIII空冷星型(戦時中のストック!)。
速度は高度3600mで440km/h、耐久時間は2.5時間でした。




降着装置(脚)周辺。
写真は今のところこれだけ。。申し訳ない。。だってキット持ってないんだもん!
(ポーランドのBROPLAN社から、バキュームフォームの1/72キットが出ているのみ。あるフィンランド人モデラーはフルスクラッチしてた。。)



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