V号突撃砲G型後期型(Ps.531-45)

ドイツより輸入された「シュトゥルミSturmi(=ドイツ語の突撃砲Sturmgeshu"tzをフィンランド人はこう呼ぶ)」。1943年と44年の2回に分けて供給された、合計59輌のうちの第ニバッジ(29輌)の1輌。戦車博物館に屋内展示されています。
IPMS Fi-1877のこのPs.531-45のコーナーで、Andreas Lärka氏がこの車両に「乗ったり中に入ったり(!)」して素晴らしい写真資料を公開されていますので、併せてご覧になると資料性もっと大です。




全景。




左後方より。画面左端に写っているおっちゃんはかなり長い時間、感慨深げにこの3突をじ〜っと見て、一人でぼ〜っとしていました。苦い想い出でもあるのか、或いは元突撃砲兵だったのでしょうか。それならインタビューしたかったのですが、「こういうタイプの人が、しゃべり出して止まらなくなったらどうしよう。まだ写真撮らんといかんし。嫁さん退屈そーにしとるし」とか思ってできませんでした!




戦闘室後部。機関室ハッチを開けた際に、引っ掛けて固定しておく(立てかけておく)金具がかなり目立ちます。



車体後部左側、排気管付近。機関室ルーバー下部のメッシュ(単に「金網」ですが)は、かなり目が細かい印象です(タミヤやグンゼのメッシュ部品の比率と比べて)。



戦闘室後部左側アンテナベース付近。特にゴム製のマウントとアンテナ本体との結合方法に注意(マウントから出た棒に刺して、ネジで締めてある。根元まではキツくて入らないのか?)。




車体後部、エンジンクランクハッチ。真中に留めてあるのは、警告のための銘盤のようです(が、何と書いてあるのかメモとってない)。




車体左側、フェンダー基部付近。体のゴツさに比べるといささか脆弱な印象です。




左フェンダー後端。脆弱な印象とは言っても、フェンダーは叩いたり乗ったりしただけでは折れ曲がりそうにありません。確かにベコベコしていますが、車体ごとどこかにぶつけたりして、ようやく折れ曲がるのでしょう。その時は多分エライ音がしたと思います。模型で再現する時は、よほど歴戦の車両とかクラッシュした車両とかでもない限り、ほどほどにした方がよさげな感じです。




右フェンダー上、ジャッキ。手前が底部。




同、後方より。手前が上部。




左側面。




左起動輪。中央軸のワッシャーの一部がめくれて折れています。




操縦手バイザー。とにかくゴツい。




操縦手バイザー左側面付近。この突撃砲は後期型ですが、ピストルポートはまだ設置されています。また、結構大味な溶接跡にも注意。




車体前部、ノテックライト。これまたきれいに残っています。



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