V号突撃砲G型後期型(Ps.531-30)

ドイツより輸入された「シュトゥルミSturmi(=ドイツ語の突撃砲Sturmgeshu"tzをフィンランド人はこう呼ぶ)」。1943年と44年の2回に分けて供給された、合計59輌のうちの第ニバッジ(29輌)の1輌。
中期型後期仕様(中期後期折衷型?)とでもいうべき車両で、ヘルシンキ市内の戦争博物館の、継続戦争の特別展示中だったものです。これからは常設展示となるのでしょうか(今まで何もなかった所に、いきなりV突が駐車していたら、あなたならどうする!?)。IPMS Fi-1877のこのPs.531-30のコーナーでの解説によると、本車はMIAG社製とのことです。




全景。リモコンMG(死語?)マウント付きの後期型戦闘室に、角型砲盾。操縦手クラッペにバイザーが付いています(この後気付いたのですが、後の観光バスに隠されて、50mmとか75mmPaK、ラッチュブムなどが置かれているのを発見して、またびっくり!)。




右後方より。ハカリスティがマーキングされていますが、ちまちまと戦後仕様が施されたままです。
因みに、ここにも観光バスが来ることにも驚いたのですが、目に付くのは、おっさんと子供ばっかりです。お母さん達はこんな戦車よりも、買い物に行っているのでしょう。このへんは洋の東西を問いません(?)。




戦闘室左上部。キューポラ周囲の兆弾板の組み方に注目。しまった!手持ちのフィルムが底をついた!!あとは本車の素晴らしい写真が豊富なFi-1877に、任せた!



(ということで残り1枚だけ)左側履帯を前方より。ツヤありの黒で塗装されています。しばらく放置しておくと、輝いていた接地部分もこんなにサビるようです。またこの状態を見るに、展示の際にはヘルシンキ市内のこのあたりを自走したのかと思うとゾクゾクします。



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