ベルP-39エアラコブラ

ソ連に大量に供与されたアメリカ製戦闘機(その数4700機以上!アメリカ人はソ連の為に、総生産数の半分近くを「ロハで」作ったわけだ!)。その重武装と(ソ連製よりは)精度のよい照準機器などが重宝されたようで、本国とは大違いの評価を受けたようです。
中央航空博物館に展示中の本機は、継続戦争中にフィンランド軍が捕獲した機体のひとつ(戦闘機としては使用されず、やはり捕獲して使用していたP-40のパーツ取り資材にもなったそうです)。分解された状態で長らく博物館に保管されていましたが、現在は復元されて展示中です。オリジナルの塗装が見事に残っているという点で、非常に貴重な存在。




全景2葉。広角レンズを使用しているためでもありますが、撮影位置や角度が少し変わるだけで、こんなにイメージが変わるもんなんですねえ。。




左側面、コクピットハッチ周辺。米国でステンシルされた表示(英語)がそのまま残されています。
ソ連側でマーキングされたのは、機首の機体番号と赤い星だけ(!)。



左主翼下面。もともと描かれていた米国の国籍マークを塗りつぶして赤い星が描かれています。




左側胴体後部。




右側胴体後部。




左主翼下面、主脚収納部。




機首左側。機体番号は「26」?「96」?
戦闘機にせよ戦車にせよ、ロシア人の書く文字ってのは。。(苦笑)




機首を左前方より。手前のごつい機銃は、プロペラ同軸に搭載されていたコルト・ブローニング37mm機関砲T9。



「実機写真集」に戻る