戦車博物館(パロラ)
panssarimuseo , Parola



 フィンランドAFVモデラーの聖地:戦車博物館panssarimuseo。 古参の戦マガ読者などは「パローラ戦車博物館」と認知している場合が多いようですが、正式名称はただ単に「戦車博物館」(愛想がない(~~))。 地名を指す「Parola」も、「パローラ」と言っては通じません。 実際の発音は「パロラ(Parola)」です。
 Panssariは「戦車、装甲」、museoは「博物館」の意。 その名が示す通り、装甲化された車両のことならここです。 逆に「装甲化されてないもの」は近年どこかへ移されたり、海外の博物館との交換材料にされてしまったりしているような感じです。 古い戦マガやMG誌には、ここにあった18tハーフトラックとかBA-10M改造クレーン車などが載っている号がありますが、今ではその姿がありません。 →「裏・戦車博物館」で、ずーっとレストアの順番待ちをしているのです!

 最寄のVR(国鉄)の駅としては(ずばり)パロラ駅があるのですが、普段は普通電車(各駅停車)しか止まりません。 そしてその普通電車は1時間に1本あるかないか(!)という不便なものなので、我々はいつもハメーンリンナHämmeenlinnaまで行ってしまいます(町には砲兵博物館もあるので、その方が便利で都合が良い)。 そしてハメーンリンナ駅前からパロラParola方面行きの路線バス「5番」(2015年秋現在。「14番」「16番」でも大丈夫な場合がある)に乗ります。 乗車時間約15分あまり、パロランヌンミParolannummiの「(そのものズバリ)Panssarimuseo」バス停で下車します。 バス停には名前が書いてあるわけでもなく、ただ道端にバスの絵が描かれた黄色い標識が立ってるだけなので、言われないとそれがはたして本当にバス停なのかどうかさえ疑ってしまいますが(!)、迷彩を施された装甲列車がまさしくそこの丘の上に見えているので、わかると思います。
 また路線バスには、日本のような「♪次は〜○○。戦車博物館へお越しの方は次でお降りください♪」みたいな車内アナウンスは無いので(!)、乗車の際にあらかじめ、運転手さんに「ぱろらんぬんみの、ぱんっさりむせおで降ろしてちょ!」の旨伝えておいた方が確実です。 駅でタクシーを捕まえて「To Panssarimuseo please!」とやっても良いですが、バスの値段を知ってしまうと乗る気はしません(~~;)。 住所で言えば「Parola, Hattulantie 334」です。 ハメーンリンナ市内からパロラへの途中ハッツラHattulaには美しい古〜い教会もあります。 戦車といい古教会といい、知られざる観光スポットと言えるでしょう(!)。

 (実は、帰りのバスがワタシはいつも怖い。1時間に1本は来る「はず」なのだが、うっかり祝日だったりすると、何の告知も無く「午前に乗った路線バスが、午後は運行休止になった」とかいう事態に陥ったこともある。ヒッチハイクを試みたり、近くの民家に助けを求めたことさえある(!)。ここに限らず、とにかくフィンランドの田舎はまだまだヌル〜いので要注意!でもそんなココが大好きだ!チキショー)

 博物館は「屋内展示ホール1(カフェと売店併設)」「屋内展示ホール2(主に戦後のAFV。2000年代後半に増設された)」「屋外展示場(「エンジン展示ホール」含む)」「対戦車兵器ホール」4つのセクションに分かれています。 退役軍人などで組織された「戦車協会(Panssarikilta)」なるボランティア団体の運営だそうで、入場料金は大人1人:7.5エウロ(2015年現在。ユーロ導入前の2001年は25マルッカ=約500円だったが・・・物価の上昇とは恐ろしい(~~))。 ハメーンリンナの軍事博物館(旧「砲兵博物館」)の入場料とセットになったチケット(12エウロ。お得!!)もあります。

 (まったく文字通りに!)古今東西の装甲車輛が一同に集まっているこの場所。 戦車(特にフィンランド軍)に思い入れのある人なら充分過ぎるほど、そりゃもーーーお腹いっぱい!になります。

 我々が何度行っても博物館には、チケットもぎり(兼おみやげ売り)のおばちゃんorおじいちゃんと、カフェのお姉ちゃんぐらいしかスタッフがいません(!)。 たまに家族旅行の集団(なぜかいつもロシア人が多い(~o~))で一時的に来客が増えることもありますが、基本的に来客は非常にまばらで、近所のおっさん(もぎりのおばちゃんとしゃべりっぱなし)とか、元突撃砲兵っぽいおじいちゃん(一人でIII突を前に感慨深げにずっと立っており、うっかり話し掛けづらい)とか、若い戦車兵のグループが見学しに来る(戦車部隊の基地に隣接しているので)とかいう程度で、ハッキリ言って「触り放題」「撮り放題」です!←一応触っちゃダメなものにはダメという表示がありますし、隣接の基地施設は立入禁止です! 念の為。
 屋外展示の車両も自己責任で登ろうと思えば登れる・・・ということは、あまり大きな声では言わないようにしておきます(~~)(戦車はそもそも昇り難いように作ってあるものである。また、車上から滑り落ちたら間違いなく痛い思いをする
 逆に言えば、何か質問があっても学芸員も誰もいないわけで、「IV号戦車Ps.221-3号車やT-38標的戦車はどこ行ったの?」とか「このJSU-152の排気管はなんでこうなってるの?」とかいうことが質問できないのは惜しいところです(予約すればガイド同行を依頼することもできるようですが・・・それなりに高いです(~~;))。

開館時間(2015年現在。HPによる):
 5/1〜 9/30→毎日10:00〜18:00 (6/25は「戦車部隊創設記念日!」のため休館)
10/1〜 4/30→毎日10:00〜15:00 (クリスマスウィークは休館)
(夏の季節しか開いていなかった昔を考えると、夢のようだ!・・・が、どのみち雪が積もってると屋外展示物を見るのはキツイ(~~))

戦車博物館HP(英語ページ):
http://www.panssarimuseo.fi/kehys-e.html
戦車協会HP(ここから博物館HPへリンクされてる):
http://www.panssarikilta.fi/


おまけ(戦車博物館の周辺観光案内(?))

主な収蔵展示物(実車写真集へ)


 違う場所で撮影した写真に写っていたものだが、博物館前にはこれと同じ標識が立っている(本当に標識だけがぽつねんと立っている)。
 これが「バス停」である。 この標識の下で待ち、乗りたいバスが来たら手を挙げるのが『通』(!)。 乗りたくなければ「乗らない」というジェスチュアをするのが丁寧。
 敷地内に入るや否や目に飛び込んでくる屋外展示が壮観! 上下2段に分かれている。
 もちろん手入れもされているのだが、もともと湿度が低いため屋外展示にもかかわらず、「錆びて朽ち果てるのを待つのみ」という酷い姿になっているということはない。(2004年春撮影)
 屋内展示ホール。
 入口はきちんと、「ハカリスティはナチの鉤十字とは意味も由来も違う!」という解説から始まっている(!)。(2004年春撮影)
 あっちを向いてもこっちを向いてもフィンランド軍戦車ばっかり。
 オロオロする日芬のAFVマニア。(2004年春撮影)
 小学校の社会見学に戦車博物館! 祖国独立と防衛の歴史を、堂々と学び・学ばせることの出来るこの国(うらやましいぞ)。

--「この戦車を知ってるヤツぁいるかー?」
---「ハーーイ!Ps.245は・・・T-34-85、長砲身ソトカでーす」
--「そうだぁ。1944年、初期のウラル戦車工場製だねぇ」

 ・・・・・などとやっているトコロ(←んなワケない)。
 収蔵車輛のエンジンやトランスミッションだけを集めた、「moottorihalli(「エンジン屋敷」とでも訳そうか)」もある。(2004年春撮影)
 対戦車兵器ばかりを集めた展示ホール(「対戦車屋敷」とでも呼ぶか!)。
 オロオロする日芬の大砲マニア(そしてその姿を撮影するヨメはん)。(2004年春撮影)
 模型展示もハイレベル。 しかもほとんとがフィンランドネタ(!)。(2004年春撮影)
 2000年代後半には旧来の屋内展示場と屋外展示場との間に、新しい車両展示ホールが完成した。(2008年撮影)
 このガソリンの香りがたまらない!
 この別館も、(現用車両を中心として)文字通りギッシリ詰まっている。現にこの写真もT-72の車上から撮影している。(2011年末撮影)
 入り口はカフェと売店(ウハウハと館内を見学&ワサワサと買い物をして、ヘトヘトになった後に、いつもココでココアを飲むのが我が家の風習だ)。
 最近、窓のタペストリー(というかカーテン)が小粋な「ソ連戦車柄」になった(!)(カフェのお姉さんによるとこの布地は近所で販売しているらしいのだが、「1mあたり30エウロぐらいで高いのよ!」とのこと(~~))。(2015年秋撮影)
 陸軍基地と演習場にほぼ隣接しているので、博物館周辺ではこういう車輛(ZIL-131)とも、当たり前のようにすれ違う。
 博物館の中に居ても時折、「ドパパパパパパッ!」という銃声が聞こえてくる。(2004年春撮影)
 演習場が近いので、こんな風景を目にすることが出来ることもある。
 車に乗っていても気になった、恐ろしいようなエンジンの轟音にふと横を見ると、T-72の小隊が演習中だったことがある!(2004年春撮影)
 近く(と言っても徒歩ではそこそこコタえる距離)の戦車旅団の基地にも往年のフィンランド軍AFV(T-34/85が2両とIII突が1両)が鎮座ましまする(ただしここから先はモロに軍事施設。立入り・撮影には特別な許可が必要です)。(2002年夏撮影)
 博物館からパロラ駅方面に向かって数kmの交差点に、レオパルト2A4(典型的な芬軍仕様)が記念碑的に鎮座(展示)ましてましていた!
 バスから慌てて激写した・・・が、見切れた(バス停で言うと一駅分なのだがしかし!・・・昔その辺りまで歩いたことがあるが、そりゃキツかった)。(2015年秋撮影)
 そのHattulaにあるのが、このハッツラ教会。 歴史のある、こじんまりした教会。 風光明媚。
 「おまけ」のコーナーで「なにもない」と書いているが(ウソでもないけど(~ヘ~))、このように何某かは良い所があるもんである。(2004年春撮影)


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