駅からそこそこ歩かねばならないうえに、博物館は少し奥まった場所にあるので、うっかりしてると通り過ぎてしまうかも知れない。 奥にPaK97/38を牽引するコムソモレツ・トラクターが見えるのが目印!(最近はgoogleのストリートビューでも確認できるので、訪問される方はご覧になると良い)(以下、すべて2015年秋の撮影) | |
まさに「兵舎」そのものの館内。 | |
軍装や小銃、機関銃、対戦車兵器の展示はもちろんだが、忘れてならない飯炊き車も、歩兵部隊の重要な装備として展示してある(当然のように!)。 |
1944年6月のソ連軍大攻勢のひとつ、「タリ=イハンタラの戦」の一部を再現。 ここではトゥーロス〜イハンタラ間の戦闘を再現している(ハメーンリンナ郊外のトゥーロスは現在、ハンッシン・ユッカ号安住の地としてお馴染み(?))。 | |
スイッチを押せば、戦闘のあった場所がランプで光るようになっているので、どの位置でどんな規模の対ソ連戦車戦闘があったのかなどが、手に取るように理解できる。 | |
最前線の歩兵の生活スタイルはもちろん、軽火器から重火器まで、歩兵火器の数々が展示されている。 | |
野砲や対戦車砲の展示も意外と充実している他、歩兵の対戦車戦闘で大活躍した武器:火炎瓶や「カサパノス」、ドイツから供与された「パンッサリニュルッキ(=パンツァーファウスト)」も各種展示。 | |
部屋の隅っこに「ブービー・トラップ」が・・・!(野っ原に「食料品の入った箱」が置いてあったからと言って・・・慌てて持って行こうするとドカン!とか、ワイヤーが引っ掛かってドカン!とか・・・) そんな歩兵教本に書いてあるような(実際、戦時中に用いられた)戦法の展示もある。 | |
ところでミッケリといえば、フィンランドの「旧大本営」の街でもある。 歩兵博物館とは距離があり、時間の都合で入館しなかったが、この建物がマンネルヘイム元帥も出入りした「旧司令部」。 「Päämajamuseo(司令部博物館)」という。 |
司令部博物館の近くの、この岩山・・・実は、「LOKKI(岩)」と愛称された地下司令部になっている。 予約制でガイドさんが案内してくれるらしい。 | |
ま、ガイドさんがいないと、かなり怖そうな雰囲気はある(~ヘ~) | |
駅から歩兵博物館への途中、こんな遺跡(?)があったが、どう見ても防空壕。 大本営のあった重要な街だったことを印象付けられる。 | |
ミッケリ駅前にはマンネルヘイム元帥が使用した列車の客車が(ほとんど何気なく)展示されている。 1944年にヒトラーと会談した(せざるを得なかった)、実は歴史的な車両である。 駅舎自体の内装もほぼ古いまま変わっていないようで、往時を偲ばせる。 | |
駅前公園にはマンネルヘイム元帥像が建っている。 近隣には元帥も目にしたことであろう教会や公園が点在し、戦没者慰霊碑もある。 |