ヴィッカース・カーデンロイドMk.IV豆戦車
1933年に、フィンランド陸軍が試験のために英国より1輌のみ購入した、当時大流行したタンケッテ(豆戦車)。以後訓練車両として実際に使用されていたようですが、1941年には博物館に入れられてしまったそうです。
またこのMk.IVという車両は輸出専用に開発された車両であり、貴重な事に現存車両は、ここパロラに展示中の1輌のみとのことです。
軽乗用車並み!しかもケイより低い!(左右のBMP-1の73mm砲やコメットの17ポンド砲で狙われたらと思うと、ゾッとする!)
後面。
左前方より。車体下部は、この車両を参考にしてソ連で作られた(コピーと言ってもいい)、T-27とほぼそっくりそのままです。
操縦手席頭上を前方より。撮影当時(2001年夏)はレストア中らしく、履帯は未装着で、各部のハッチが開け放たれていました。
操縦手席内部(席そのものは取り外されていますが)。ほとんどトランスミッションで満席です(!)。
車体左前方の前照灯。独特の英国式ライトのつくりがよくわかります。
車体左側後部の排気管マフラー。
本車唯一の武装:ヴィッカース7.7mm機銃(もちろん「元ネタ」マキシム機銃でも搭載可能ですが)。
その銃口のアップ(カバーがしてあります)。
取り付け台座(銃座)の構造がよくわかります。どうでもいいが、給弾は誰がどうやってやるつもりだったのだろう?位置からして、いちいち機銃を車体に引き込むか、機銃手が(銃撃の最中)思いきり身を乗り出さないといけない構造。。
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