KV-1m1942鋳造砲塔(Ps.271-2)

フィンランドが捕獲使用した、2輌のソ連重戦車KVのうちの1輌。ドイツ軍やタミヤが言うところの「KV-1C」。1944年夏の、ソ連軍大攻勢の際にT-34/85から受けた、前面装甲の痛々しい被弾痕と、それに耐えた本車の迫力には圧倒されます。
またKV重戦車の詳しい解説については「KV maniacs」という高名な研究室が、かば◎氏のサイトの中にあるのでご参照ください。




全景。これまたゴツい!




右後方より。




砲塔右側。下に見える、車体上部についている穴の開いた金具は、牽引ワイヤーをひっかけておくシャックルの取り付け用です。




砲塔後部と機関室上部。カマボコ状のルーバーはフィンランドで改造されたもの。




車体後部アップ。機関室後部のルーバーもフィンランドで改造されています。標準的なKVでは筒抜けになっていますが、ここでは無数の鉄板で仕切りがついています。また尾灯が赤く見えるは、単に内側が錆びているためで、ランプ自体は破損しています。



車体下部右側。数多くの弾痕が痛々しい。やはり足回りは重点的に狙われたようです。
また、転輪がゴム内蔵型と鋳造型がごちゃ混ぜなのにも注意。




転輪の一つ。ゴム内蔵転輪。直径:約570mm、厚み:約300mm、内外転輪各々の厚み:約110mm、内外転輪の間隔:約90〜95mm (なぜいちいち「約」付きかというと、極端な話「ひとつひとつ、また測るところによっても、わずかながらにいちいち寸法が違う!」という事実に起因しています!!)。




同車の転輪の一つ。鋳造転輪。直径:約590mm、厚み:約300mm、内外輪各々の厚み:約100mm、内外転輪の間隔:約90mm 。リムの縁は思いきりガタガタです。根本的に、これでは正確を規する寸法を測りかねます!



戻る