KV-1m1940エクラナミ(Ps.272-1)

ご存知ソ連の重戦車。KV重戦車をフィンランドは2輌しか捕獲使用しませんでしたが、そのうちの1輌が、このKV-1E「増加装甲型:エクラナミ(タミヤのキットでお馴染みの「KV-1B」。名称もヤヤコシ)」です。 余談ですが映画「若き兵士たち」には、(T-54?改造の)KV-1Eをカサパノスで攻撃、捕獲するシーンが出てきます。
またKV重戦車の詳しい解説については「KV maniacs」という高名な研究室が、かば◎氏のサイトの中にあるのでご参照ください。




全景。とにかくゴツい!




左後方より。はっきり言って(どの車両の写真でも言えることですが)、「写真でこの迫力と存在感を伝えることは不可能だし、不毛なことだ」と観念しながらも何やらメモを取るワタシが左隅に。しかし結果的に、資料性の乏しい写真しか撮れていないことに、帰国後ブツブツ言うことになるワタシ。。。!




右側面、砲塔と車体の間。ボルトがまたゴツい。砲塔側面のピストルポートを見ての通り、増加装甲と砲塔の間にコンクリートらしきもの(?)が充填されており、密閉状態です。またよく見るとあちこち大小被弾しています。




5の写真のすぐ後方。砲塔右側後部の俯瞰。増加装甲板の切削面も注目ですが、なにやら砲塔下部に、増加装甲を支持する金具らしきものがくっついております。




車体前部右側。上の写真の前方。数々の機銃弾痕が目立ちます。更に前方(先端)には、「Ps.272-1(=本車のフィンランド軍における登録番号)」と刻印されたプレートが溶接されています。この博物館のほぼすべての車両に形態のものが取り付けられていますので、展示の際の識別用に取り付けられたものではないでしょうか。



砲盾付近左側。装甲板の切削面の見事(?)な処理と、以外にまとまった(?)溶接跡に注目。
砲盾基部の球面も(意外にも?)なだらかです。
またこの写真に写っている、車体上部右側(戦闘室右側面)の増加装甲を留めてあるボルトにのみ、中心部に小穴が開いています。ここ以外のボルトには無いのが不可思議。
(ちなみにこの小穴の正体は、「T-34 maniacs」のBBSにおける青木さんの説では、「旋盤加工の際に部材のブレを防ぐ「心押軸」を当てるための凹み」ではないか、とのことです)


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