T-20コムソモレツ砲兵トラクター
(Ps.755-38、Ps.756-67、Ps. 755-22)


ソ連製の軽装甲砲兵牽引車。冬戦争及び継続戦争で、大量にフィンランド軍に捕獲・使用されました。
戦車博物館に展示されているのは前期型、砲兵博物館前のものは後期型、スオメンリンナ島戦争博物館にも1輌(前期型ながら、機銃マウント付近が台形。IPMS Fi-1877の本車の写真参照)が保存されています。




戦車博物館の「対戦車兵器ホール」に展示中のもの(Ps.755-38)。前照灯カバーに書かれた「LR」の意味は不明)。




車体上部構造物(操縦室付近)。前述のライトカバーは前方に倒して使用するようになっています。




その左側面(側面視察孔付近)。大きなハカリスティが描かれて強そうに見えますが、もともと戦闘用ではない上に、展示車両の視察孔はスリットが開いているだけで、防弾ガラスは入っていませんでした。



その裏側(砲兵搭乗席=エンジンルームより)。




車体後部。上部の登録番号が書かれた部分は、雑具箱になっています。また、45mm対戦車砲を牽引している状態で展示してあります。




その裏側(砲兵搭乗席より)。




車体前部、DT機銃マウント。他の個所はすべてリベットですが、中央のリングのみ六角ボルトで留められています。




起動輪(左側)。モルドヴァAER製の1/35キットとは違う形状で、湾曲していて、4つ穴が、花が咲いたように見えます。




(その直後)転輪ボギー。




ハメーンリンナの砲兵博物館前に展示(駐車?)されている、戦後マーキングの後期型(Ps.756-67)。唐突に鎮座しているので驚かされます。機銃マウントの形状の違いが最大の識別点です(長円形になっています)。




後部。雑具箱など紛失しているパーツも多いのですが、砲兵搭乗席(エンジンルーム)にシート(木製台座)が付いています。




スオメンリンナ島のコムソモレツ前期型(Ps. 755-22)の操縦席内部(車体前部ハッチから無理やりカメラを突っ込んだもの)。画面左側が前方です。こげ茶色のシートの足元右側には、いきなりトランスミッションが据わっています。またシート後側から、なにやらレバーが飛び出してきています。今度行った時はもうちょっとらしい写真を撮ります!



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