ブリュースターB239バッファロー(BW-393)

1939年12月に米国からやってきた、本来は艦上戦闘機。米海軍は改良型を採用したため、早い話が「売れ残ったカタ落ち商品」な訳ですが、太平洋では白い星や、蛇の目玉が記された機体が、日本軍にバタバタ撃墜されましたが、フィンランドに渡って青い鉤十字を記された若干44機のそれは、群がり攻め込むソ連軍を相手に大活躍、数々のエースパイロットも生み出し、「空の真珠Taivaan Helmi」と呼ばれたのでした(「空飛ぶビヤ樽」とエライ違いだ)。
航空博物館に展示されているブルーステル(フィンランド人はこう読んでいる)は、残骸だけで残念、と思うことなかれ、かのハンス・ヘンリク”ハッセ”ウィンドも乗っていた「世界一敵機(41機)を墜としたブルーステル:BW-393」の非常に貴重な残骸なのです!(ウィンド少尉(当時)の本機での撃墜数は26機1/2。他の本機に乗ったパイロットによる撃墜数を合計すると41機。これは1機の戦闘機の撃墜数としては世界一。そんなこの機体は、戦時中、撃墜されたのではなく、格納庫の火災で焼失してしまったというところが泣けてくる←「北欧空戦史」。ハッセ・ウィンドも1995年7月に亡くなったそうです。黙祷)




キルマークがずらりと並んだ垂直尾翼(と、彼の機体の模型)。




その尾翼を後方から。




車輪と操縦席直下の視察窓にハメ込んでいた防弾板(?)、そして正体不明の機体部品。




1996年冬のキャノピー。




2年後のキャノピーの展示。ちょっと「らしく」しようとしたようです(笑)。手前に尾輪(?)が増えてる!!



フィンランド国産バッファロー「ふむ」も観て見る!!



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