BA-20M装甲車

WW2ソ連軍初期の装甲車の一つ。同形式のBA-20、FAI、FAI-M装甲車などと共に、冬戦争と継続戦争でソ連軍より捕獲。
この車両はなんと、戦後もしばらく使われていたそうです(この国の軍隊ではまったく驚くべきことではない)。



車体前部上面。STARTのキットでお馴染み。因みにアランホビー(ドラゴン扱い)のは「BA-20」で「M」が付かない初期の形式です。




車体前部上面、燃料注入口付近アップ。
ん?よく見るとキットと同じく、なんか前面装甲板とボンネットの合いが悪い(笑)!完全にボンネット天板が歪んでいるのですね。
こんな風に作るのが考証的に正しい!?
前面装甲板全面にも滑らかな小さな傷が沢山。




車体前部グリル付近。「装甲板」というよりただの「板」と呼びたいぐらい薄い前面装甲。
中に見えるラジエターグリルは「30年ぐらい前の、掃除をしていないクーラーの内側」とそっくりです。フェンダー基部もクシャクシャです。
このように本物が「へたくそなプラモデル」みたいな印象ですから、我々モデラーは「へたくそに作るのがリアル」な場合がある!?




車体左側面(操縦手ドア内側)。キット(のっぺらぼう)のディテールアップのご参考に。




操縦席。黒い金網で塞いであるので、黒いハンドルとグレーのシートしか、よぉわかりませんねぇ。




戦闘室後部を(無理やり)見る。かろうじてDT機関銃のマガジンラックが、最後部に4段以上あるのがわかるという程度ですなぁ。
あとは側面装甲に取り付けられたアンテナベース形状に注目。




車体後部。予備タイヤです。淵の皿型のガードが歪んでしまっています。
BA-20と、このBA-20Mの相違点とは、車体後部がこのように曲面になっていること(と銃塔側面→傾斜がついているのがBA-20M、垂直なのがBA-20)です。

戻る